フェーヴ
日本でもお馴染みになったフランスの焼き菓子ガレット・デ・ロワ(galette des rois)。
生まれたばかりのイエス・キリストに会いにやってきた東方の三博士を記念する日、つまりクリスマスから数えて2回目の日曜日=1月6日に食べるお菓子ですが、このお菓子の中にはフェーヴと呼ばれる小さな宝物が隠れています。
このフェーヴを引き当てると、王様もしくは女王になれるという嬉しい特典が付いてきます。
このフェーヴ、もともとはソラマメだったようですが、時代とともに様々なものが登場します。
宗教がらみのものからお守りのようなもの、アニメのキャラクターまであるそうです。
素材も陶器、プラスティック、金属など様々。コレクターズアイテムとして高値で取引されるものもあります。
今年、フランス西部ノルマンディー地方の海辺の保養地グランヴィル(Granville)では、この町出身の有名人にまつわるフェーヴの入ったガレット・デ・ロワが販売されているそうです。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2019年1月2日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
次々にガレット・デ・ロワが焼きあがっています。丸いパイ生地にフランジパーヌと呼ばれるクリームを絞って、また丸いパイ生地で蓋をして焼くと出来上がりです。
フランジパーヌとは、アーモンドクリームとカスタードクリームを2対1の割合で混ぜたもの。
「うちでは、焙煎したスペイン産のアーモンドとノルマンディー産のバターを使っています。美味しいガレットを作るためには材料も良いものを使う必要があります」とパティシエのセドリックさん。
そして、中に入れるフェーヴは・・・なんとクリスチャン・ディオール公認!
クリスチャン・ディオールのファッションに身を固めたモデルさんがフランジパーヌにうつぶせにのめり込んで・・・とは言っても、モデルさんとは陶器のお人形。
なぜにこうなったかと言えば、ディオールはここグランヴィルで生まれたからなのだそうです。
「うちのガレットには全てこのフェーヴが入っています」とセドリックさん。
クリスチャン・ディオールのフェーヴの入ったガレット・デ・ロワはこのお店だけの独占販売。
「地元にとってとてもいいことだと思いますよ。ディオールはここの出身ですからね」と男性客。
う〜む、一つ買いたいところですがお値段がいくらくらいになるのやら・・・。
フェーヴは6個セットで買うこともできるようです。これが30ユーロくらい。近くにあるディオール博物館などで買えるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、母が、ガレット・デ・ロワをほとんど一人で食べてしまった。ただし、私用に一切れ残してくれた。で、結局、今年も母はフェーヴを手に入れることはできなかった。しかも、5年連続で」
VDM(Vie de Merde)より
この記事へのコメント
昨年中は大変お世話になりました。
本年も何卒宜しくお願い致します。
明けましておめでとうございます。
こちらこそ昨年はお世話になりました。
今年もお付き合いのほど宜しくお願い致します。