週末は・・・ビーチで
昨日は、夕方からかなりの雨と風をもたらして台風は去って行きました。しかし、幸いにも思っていたほどはひどくなかったようです。他の地域も同じだといいのですが・・・。
さて、日曜日はいつもなら週末旅を紹介するところですが、以前の再放送になってしまいました。旅先はモロッコのタンジェです。見逃したかたは過去記事を→こちら。
どうも夏は新しい週末旅はやらないようです。そこで本日は、夏にぴったりの、現実を忘れてしまいそうな場所へご案内します。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2018年7月23日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
クリスタルブルーの海に断崖絶壁の島。
ここはイオニア海にあるギリシャ領のザキントス島です。この島のナヴァイオ海岸は世界で最も美しいビーチと言われています。砂浜のこげ茶の物体は難破船の残骸。
近づいてみると想像以上にたくさんの人たちがいました。フェリーが2隻、錨を下ろしています。
この世のものとも思えない海の色・・・。毎年夏にはこのビーチまで観光客を乗せてたくさんの船が往復しているそうです。
「ギリシャでも風光明媚な場所の一つです。自然の美しい風景が見られますよ。そのため世界中から観光客がやってくるんです」とガイドさん。
お客様がたの滞在時間は1時間半ほど。およそ40年前からここにある錆び付いた難破船の周りをウロウロしたり記念写真を撮ったりして過ごしています。
「まさに楽園!息を飲む風景です」と女性。
沖には大小さまざまな船が停泊しています。このビーチに来るには船に乗るしかありません。
しかし、もう一つの方法があります。それがこれ。断崖絶壁から飛び降りるだけ。いくらなんでも普通の人には無理ですよねえ。
しばらくすると、砂浜は人で溢れかえっていました。横たわる場所を見つけるのでさえ難しそう。
「とにかく美しいところですが、その分、来る人も多いですね。でも、来る価値はありました」と観光客。
これだけの人がやってくるとなると、この島の自然をそのままの姿で保存することが重要課題となります。その仕事を引き受けているのがフランス人のローランさん。
目下のところ心配されるのがこのアオウミガメです。この湾岸には400匹ほどが生息しています。そのため観光客には守らなくてはならない規則があるそうです。
「ストレスになりますから生き物には近づきすぎず、距離を置いて鑑賞してもらわなくてはなりません。当然、触ったり叩いたりしてはいけません。そっとしておいて欲しいんです」
しかし、面白がって触ろうとする観光客が後を絶ちません。パトロールをしては注意を喚起しています。
さらに、ボートは時速11キロを超えて走行することは禁止されています。カメに衝突する危険があるからです。
これだけ大勢の人たちがやってくるとなると自然保護は簡単ではないですね。最大でも200人くらいで止めておくのが理想的だそうです。
幾つかのビーチは全面的に立ち入り禁止、また許可されているビーチにもロープで立ち入りが制限がされている区画もあります。ここにウミガメが卵を産みに来るそうです。
ザキントス島の自然保護のためには、結局のところ観光客の数を減らすしかないと考える人もいます。
「この辺りは観光客の叫び声なんて聞こえませんよ。聞こえるのは自然の音だけ。そこがこの島のいいところなんですよ」と男性。
あの難破船の残骸のある砂浜に戻ってみると人の姿が消えていました。
行ってみたいなあと思うのですが、この風景をこのまま残しておくためには、行かないでこうして見ているだけがいいのかもしれません。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、夫と口喧嘩になった。メキシコ湾を巡る豪華客船に乗ろうと思ったのに絶対イヤだという。『氷山にぶつかって沈没するなんてゴメンだ!』と夫」
VDM(Vie de Merde)より
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