フランスのご当地菓子3
異例の寒さの後、それほど暖かいとも感じられないままふと見上げると、桜がこぞって花を咲かせてました。美しいですねえ〜。今週末が満開のようです。
ジムのプールはガラ空き。皆さん夜桜見物にでもお出かけだったんでしょうかね。
さて、シリーズの最後は、フランス北東部の都市メス(Metz)で作られている大人の味のチョコを紹介します。

下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年3月15日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
壮大なゴシック建築の大聖堂。古い歴史を持つ都市メス。
ここで有名なのがこれ。二つに割ってみると、中にはお砂糖の塊と透明の液体・・・。
お酒の入ったこのチョコ、シャルドン・ドゥ・ロレーヌ(chardon de Lorraine)(ロレーヌのアザミ)と呼ばれています。
これを作るのはそう簡単ではありません。
沸騰した砂糖水に蒸留酒を加えリキュールを作ります。これをトウモロコシのデンプンの膜の中に閉じ込めます。
どうやってやるかと言えば、トウモロコシのデンプンで出来た型の小さな窪みの一つ一つにリキュールを垂らし入れます。
「1日にいくつくらい作るんですか?」と取材班。
「3,500個くらいですね。素早くやらないとダメなんです」
気が遠くなりそうな作業!このまま冷ますと膜ができるらしい。
蓋をするように上からも粉をかけたら48時間放置。
このシャルドンを作っているのがチョコレートのお店Fabrice Dumayです。
全部手作り。色もカラフルです。
「黄色がミラベル、緑は洋梨、オレンジはコニャック、ピンクはフランボワズ、紫はプラム、白はキルシュが入っています。人気なのはミラベルです。この地方の特産ですから」と店員。
さて、こちらが48時間後のリキュールです。
「周りが固まって、中にリキュールが入っています」
次はこの塊をチョコでコーティングします。
「シャルドンはロレーヌ地方の歴史であり伝統なんです。他と違ってうちのは100%手作り、3日もかけて出来上がるお菓子です。でも食べるのはあっという間ですよ(笑)」とオーナー兼チョコレート職人のファブリスさん。
シャルドンを最初に作った人が誰なのかはわかっていませんが、この地域で作られ、この地域の名物お菓子として長く伝えられてきました。
「地方の歴史や伝統を守っていくのは大切なことだと思います。現在、年間で2〜3トンのシャルドンを作っています」とファブリスさん。
この方、フランスでは優秀なチョコレート職人らしい。
シャルドンは様々なお店で販売されています。その範囲は国内だけでなく海外にも及びます。
こちらは食料品店。棚にはミラベルの入ったリキュールが販売されています。そこにシャルドンも仲間入り。
「カリカリっとして、その後にミラベルのリキュールが口いっぱいに広がります」と食料品店のご主人。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ママがダイエットをしているおかげで、サラダとゆで玉子だけの食事になってしまった。2時間前、ママは一人でチョコレートを一箱食べたくせに
」
![[ちっ(怒った顔)]](https://blog.seesaa.jp/images_e/141.gif)
VDM(Vie de Merde)より
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