フランスのご当地菓子2
シリーズの二回目は、甘いお菓子を求めてフランス北部の町カンブレ(Cambrai)を訪ねます。
ここには2つのお菓子屋さんが “うちが元祖だ!“、“いやいや、うちこそ元祖だ!” と争っているお菓子があるそうです。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年3月14日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
それがこのキャンディー。
その名もベティーズ・ドゥ・カンブレ(bêtise de Cambrai)(“カンブレのドジ” とか “カンブレのヘマ” と言う意味)。
「カンブレでは中世の頃から飴を作っていたことが知られています。現在では2軒の菓子屋、デピノワ(Despinoy)とアフシェン(Afchain)がベティーズの製造・販売を続けています」と観光ガイドのディアヌさん。
どちらのお菓子屋さんも19世から続いている老舗です。
200年近く前に生まれたこの飴が、今では日本、オーストラリア、アメリカなど世界中で食べられているそうです。
それでは、まずはデピノワを訪ねてみましょう(青印)。
確かに老舗の香り漂うお菓子工場です。ここでは1830年に考案されたレシピ通りにベティーズを作っています。
この工場によれば、分量と煮詰め方を間違えて偶然生まれたのがベティーズだそうです。
冷えて固まりかけた頃にこうして機械で練っていきます。空気が入り込むことで真っ白になるのだとか。
頃合いを見計らってナチュラルミント水を加えます。
最後にカラメルソースを加えて伸ばしてカットしたら出来上がりです。
ジュリアンさんが案内してくれたのはベティーズが入っていた缶のコレクションです。
「これが一番古い缶です。第一次世界大戦前のものです。昔の工場の住所が書かれてありますが、その工場は戦争で破壊されてしまいました」
では、もう一つの元祖アフシェンに行ってみましょう(赤印)。
「1930年、エミール・アフシェンが両親の経営していたお菓子屋で見習いとして働いていました。その時、間違えて砂糖の中にミントを落としてしまったんです。しかし、何も言わずそのまま飴を作って販売してしまいます。これがどういうわけか売れに売れました。口の中がさわやかになって美味しかったんです。こうして生まれたのがベティーズです」と社長のエリックさん。
はあ、なるほどね。話としては後者の方が面白いですね。
それにこんなトラックを走らせたりして宣伝活動が派手。
「このトラックは1920年から30年にかけてベティーズを配達するのに使われていました。今でも時々こうして走らせてます」
昔はミント味だけだったのが、今ではりんご味、フランボワーズ味、スミレ風味、ひなげし風味等々、種類も豊富になっているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、子供たちにウチの猫がヘマをやらかしたと言わなくてはならなくなった。というのも、二匹いたハムスターが一匹だけになってしまったのだ」
VDM(Vie de Merde)より
この記事へのコメント
ちょっとハラハラしちゃいます。(゚ω゚;)
しかし、乳白色にするには、あの練がないとなんですねー
缶コレクション、どれも欲しいモノばかり。
クラッシックで味わいありますね~
あの機械は使い方を間違えると怖いですね~。
昔は手でやっていたでしょうからかなりの重労働ですよね。熱いし重いし・・・。あの缶のコレクションはお値打ちものかもしれません。