フランスのご当地菓子1
昨日の春分の日、東京は雪に降られましたぁ〜。
窓を開けたら次から次へと白い綿のような雪が落ちてきてびっくり。とは言っても2時間くらいのこと。
屋根には積もっても地面に積もるということはありませんでした。
冬は最後に捨て台詞を残して去っていったようです。今日からはどんどん気温も上がって春を迎えることができそうです。
さて、今日から3回のシリーズで、フランスのご当地菓子を紹介します。
第一回目の今日は、フランス西部の都市アンジェのお菓子ケルノン・ダルドワズ(Quernon d’ardoise)。通称ケルノン。
一体、どんなお菓子なんでしょう?

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年3月12日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ケルノンはこのお店La Maison du Quernon d’ardoiseにあります。
このブルーのチョコでコーティングされているのがケルノンです。
「どう言ったらいいのかしら。ふわふわっとしたプラリネが中に入っていて、いいろんな味がして美味しいのよ」と女性。
「カリカリっとして甘くて、ついつい食べ過ぎてしまうんですよ」と男性。
そのケルノンはこの厨房で作られています。
黄金色のヌガティヌ。ナッツ類を飴に混ぜたものです。
「ここからがちょっと大変なんです。手早く作業を進めないとすぐに固まってしまうんですよ」と見習い中のアクセルさん。
「肉体労働ですね」とリポーター。
「ええ、ヌガティンが熱いですし、腕の力を使いますから」とアクセルさん。
こうして伸ばし固めたヌガティンを一口大の正方形に切り分けます。
そしてこちらの機械を通ると青いチョコレートでコーティングされます。
でき具合をじっと見守っているのがエリックさん。ケルノンを作って45年になります。
それにしてもこの青、絶妙な色合いですね。
「ホワイトチョコをブルーに色付けしたものです。青い着色粉末をカカオに混ぜてるんです」とエリックさん。
アンジェの街に出てみると、なんとケルノンと同じ色の屋根が並んでいます。
どうやらこの地方ではアルドワズと呼ばれる結晶片岩が採れたようです。白黒写真には大きな石切場で働く鉱夫たちが写っています。
この石、薄く切り出しても丈夫だったことから屋根を葺くのに使われたのだそうです。
フランスのあちこちにあるお城の屋根にもアルドワズが使われているそうです。
そのアルドワズの色のチョコをまとったケルノンは、1961年に菓子店ラ・プティット・マルキーズ(La Petite Marquise)のパティシエによって考案されました。
このラ・プティット・マルキーズが2015年に今のように名前を変えて営業を続けています。その支配人がロマンさんです。
「アンジェの宝である歴史を守っていくのが我々の務めだと思っています」
毎日32,500個も作られているケルノン、世界中に輸出されているそうです。もちろん日本でも手に入ります。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、屋根を修理している間にハシゴを盗まれた!
」
![[あせあせ(飛び散る汗)]](https://blog.seesaa.jp/images_e/162.gif)
VDM(Vie de Merde)より
この記事へのコメント
地元の名物として、これは地名も覚えそうです。
Amazonでも売ってる!って思ったので、食べたいなーと思ったのですが、
やっぱり結構しますねー。
地元の特産品(石)の名前をつけて、色もおなじにして売り出しているところがいいですね。
まさか日本で売っているとは思ってなかったのですが、検索をかけると大手のデパートでも売っていてびっくりでした。