マルディ・グラのお菓子
近くの公園で毎年恒例の梅まつりが始まりました。
土日は人で混雑しますが、今のところ平日の午前中は人影もまばらで静かです。
買い物に行ったついでに寄ってみたら、かなり開花が進んでました。歩いていると香りが漂ってきます。
来週はまたお天気に一波乱ありそうですが、梅の木はみんな元気です。
さて、フランス北東部のアルザス地方には、マルディ・グラに食べるおいしいお菓子があるそうです。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年2月13日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
2月、フランス北部の冬の空はネズミ色。
ちょっと鬱陶しいですが、お家の中は薪ストーブで暖かそうです。
そんな時に食べるお菓子がこれ、シェンクル(Schenkele)。アルザス地方でマルディ・グラになると昔から食べられてきた伝統の揚げ菓子です。
玉子を溶いたら小麦粉、アーモンドパウダー、砂糖、溶かしバター、キルシュ(さくらんぼのブランデー)を加え混ぜ合わせます。
「子供の頃、カーニバルの日に祖母の家に行くと必ず食べさせてくれました」と奥さま。
生地ができたら一口大に切って、こんな形にします。
これ、女性の太ももの形なんだとか。なんだかちょっと色っぽい話になってきました。
「カーニバルですから、なんでもありですよねえ〜(笑)」
整形が済んだら、いよいよ油で揚げます。
だいたい5分ほどで揚げ上がるそうです。油の温度は180℃。
「油に入れると一度沈みますが、膨らんで浮いてきます。ちょうどいいくらいに色が付いてきたら引き上げます」
最後にシナモン入り砂糖をまぶしたら出来上がり。
主にアルザス地方南部で食べられてきたお菓子だそうです。
お隣さんがお子さんを連れてやってきました。一緒にシェンクルをいただきます。
「とてもおいしいお菓子ですし、伝統を守ることも大切です」
イースト菌を使わないので、中はもっちり、周りはカリカリだそうです。
子供達、美味しそうに食べてますね。
ところで、冒頭に出てきた薪ストーブ、タイル張りでした。今ではあまり見かけなくなった暖房器具。
以前、暖炉シリーズで同じようなタイル張りの暖炉を紹介したことがありますが、小さなベンチが付いていたり、保温効果も抜群でなかなかの優れもののようでした。
このお宅では古いものを大切に使っているようです。
さて、番組の最後にはリオのカーニバルの映像が出てきました。華やかですねえ〜。この時期の気温は22℃〜27℃。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、彼女に誓約書にサインしろと言われた。そこには『2月14日まで別れたりしません』と書かれてあった」
VDM(Vie de Merde)より
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