セットのお菓子
セーヌ川の増水が止まったおかげでパリは浸水を免れましたが、今度はセーヌ川の下流が大変なことになっています。その映像に興味のある方は→こちら。
海に近いため満ち潮とも相まってセーヌの水量が増大しているようです。
フランスは各地で川が増水し、畑だけでなく家屋の浸水も起きているようで、ニュースの半分はその話題で埋まっています。
さて、本日はフランス南部の海沿いの町セット(Sète)伝統のお菓子フレスカティ(Frescati)を紹介します。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年1月29日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばk、mらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはとあるお菓子やさんの厨房。
パティシエのセルジュさんが作っているのがフレスカティです。
「一番下が甘いサブレ(サクサクしたクッキー)で、その上にラムレーズン入りビスケットをのせ、全体をクリームで覆います」とセルジュさん。
セルジュさんの作業服の左胸についているマークにご注目。
このマークが付いているということは、セルジュさんが正式な菓子職人としての技術をマスターしたパティシエだということを証明しています。
それはさて置き、ビスケットの上の白いクリームは、メレンゲとホイップクリームを混ぜ合わせたもの。
これで全体を覆っていきます。この作業が重要だと言います。
「最後にフォンダンカフェをかけて仕上げるのですが、クリームを均一でなめらかにしていないとうまく仕上がりません」
お店のフロアーにはお客様さまがこのお菓子を求めていらっしゃっています。
フレスカティの起源はイタリアにあるそうですが、作り方はナポレオン三世の時代のパリで開発されたと考えられています。
「このお菓子を食べると子供の頃のことを思い出します。日曜日に家族で食事をするときに出てきたのがこのフレスカティです」と女性客。
「お砂糖がたくさん使われていて、とても甘いお菓子ですよ」と別の女性客。
確かに材料からして甘そうです。思い切り甘いものに浸りたい!なんて時に食べると満足できそうです。
100年以上も前に発明されたこのお菓子、先代から次の世代へと継承されてきました。
「祖父は50年もパティシエとして働いていました。私が14歳の時に70歳で亡くなりました。そのパティシエの末席に座らせてもらっているのが私です」
トッピングのさくらんぼの砂糖漬けが可愛いですね。見れば見るほどどれだけ甘いか味わってみたくなります。
最近は、どれも “甘さを抑えた” 中途半端なお菓子ばかりで、時にはどか〜んと甘〜いお菓子が食べたくなります。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、16歳になるわが娘が、粉砂糖を作ると言って、角砂糖を電子レンジでチンした」
VDM(Vie de Merde)より
この記事へのコメント
でも、すかさず濃いめの焙煎の珈琲を飲めば、行けそうです。
セットという地名、初めて聞いたので地図を確認させていただきましたが、すごい場所なんですねー
風光明媚なのでは!?行ってみたいなーと思いました。
このお菓子、並みの甘さじゃなさそうな気が・・・^^;
セットはTF1のニュース番組にはよく登場します。joutes(ジュット)と言うスポーツが盛んで、毎年夏になるとその話題が登場します。ミディ運河の終点でもありますね。