ブラッスリー2
東京の大雪騒動もやっと収まりました。
正直、もう雪には降ってもらいたくない!
ノロノロ運転の満員電車でずっと同じ姿勢のままでいるというのは、かなりキツイ。今度、大雪になったら欠勤するに限ります!
さて、シリーズの二回目は、フランス南部の都市トゥルーズ(Toulouse)にあるブラッスリーLe Bibentを訪ねます。ここはお料理が魅力のようです。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年1月16日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ただいまの時刻は午前10時40分。
キャピトル広場からすぐのところにあるブラッスリーLe Bibentのシェフが市場に買い物にやってきました。
ランチに出す料理の材料を買い出しに来たのです。お肉屋さんにはすでに1時間前に注文を入れておきました。
手に入れたのは鴨の胸肉。フランス人の一番好きな料理マグレ・カナールです。
そして、地元産のチーズも購入。さらに季節の果物も欠かせない食材です。
買い出しを終えてシェフのアレクサンドルさんがお店に戻ってきました。
ピンク色の街と言われるトゥルーズに相応しい建物。中はお客様でいっぱい。
お店の開業は1861年。2009年に業績悪化で閉店してしまいますが、その1年後にミシュランの星一つを獲得している料理人クリスチャン・コンスタンが買い取ります。
そして2011年にLe Bibentは再オープンします。
ということは、ここで出される料理はクリスチャン・コンスタンの監修???
その料理に惹かれてやってくるこちらの小洒落た男性は大学の先生。
「平均で1週間に2回は来てますよ。授業の合間に休憩したり、キャピトル広場の眺めを楽しんだりしてます」
先生のピカピカ頭が、お隣のピカピカ巨大花瓶に妙に似合ってますね。
一方、厨房は大変な忙しさです。食事時には150食を出すこともあるとか。
お店のスペシャリテがこの玉子料理 “ミモザ”。この間の黄色いミモザの花を思い出します。
また、フランス伝統の料理シュクルートもメニューの一つ。
「1日に300食ほどを出します。ランチが150食で、ディナーが150食。皆、この忙しさには慣れてます」とシェフ。
スペシャリテのゆで玉子料理、どんなお味なんでしょう?
ただ今、午後1時半。テーブルは満席です。給仕係、さすがにプロですね。動きに無駄がありません。
お客様がたは食べることに夢中になっているようですが、ちょっとお店のインテリアを見てみましょう。
ブダペストやプラハのブラッスリーを思わせる装飾。
「ボリューム感のある装飾に目を奪われます。これでもかというくらいに分厚い装飾が施されています。飲んで食べてお金を使いましょう!と言っているようにも思えます」と建築家の方。
ある伝説によれば、1900年代初頭、ある学生がこのオーストリア風の建物でテロを起こそうとしたとか。
当時、オーストリアは第一次世界大戦のきっかけを作ったのでした。
午後2時半、厨房はひと段落したかと思ったら、今度はデザート作りで休む暇もありません。
「僕の祖母はトゥルーズ生まれで、子供のころ学校に行くのにキャピトル広場を横切っていたそうです。僕がこの店のシェフなんだと言ったら喜んでましたよ」とアレクサンドルさん。
この時間のお客様はお茶とケーキを楽しみにやってきます。
「始めの2〜3年はお店の歴史についてはしどろもどろでした。お客様に色々聞かれて答えているうちにどうにかここまでやってこられました」とフロアー責任者。
お店の建物は1975年に文化財に指定されました。ちなみにBibentとは地元の言葉で「よく飲む」と言う意味だそうです。
冬のトゥルーズ、風情があっていいところみたいですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、母が新しいミキサーを手に入れた。おかげでお昼には、ローストビーフ、ブロッコリー、カリフラワー、ジャガイモ、そして水を食べた。全部がひとつになってグラスに入っていた・・・」
VDM(Vie de Merde)より
この記事へのコメント
あの日は、ランチを食べたら早々に電車に乗って帰るのが一番良かったみたいです。4時半くらいに退社したのですが、入場制限直前で、すでに長い列ができてました。こういう時はさっさと自宅で仕事に切り替えたほうがいいですねえ〜。