モッツァレラ戦争勃発
わが家では寒くなるとシャランテーズと呼ばれるフランス製室内履き(→こちら)を履いています。
羊毛のフェルト生地で作ってあり、フカフカであったかいのですが、3年目となると少々くたびれてきました。
毛糸をほどいて自家製のフェルトを作って足そうとしたのですが・・・うまくいかず失敗(涙)。再挑戦するかどうか思案中。
さて本日はイタリアの話題です。
イタリア産チーズのモッツァレラ。ピッツァにのせたりカプレーゼにしたりして食べるととっても美味しいのですが、イタリアではこのチーズをめぐってちょっとした騒動になっています。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2018年1月4日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらのモッツァレラ農家では、水牛のマッサージで一日が始まります。
気持ちがいいのか水牛自らブラシに体をこすりつけているように見えます。
さらに、音楽鑑賞も日課になっています。曲に合わせて頭を動かす水牛。
至れり尽くせりのストレスフリーの飼育環境です。
オーナーのアントニオさんは、これが質のいいモッツァレラチーズを作るコツなのだとか。
「ここの水牛から取れるミルクは、普通の牛のミルクより脂肪もプロテインも多いんです」とアントニオさん。
問題はこの “モッツァレラ”という呼び名です。
これまでこの名称を使えるのは、カンパニア州の水牛から生産されたチーズに限られていました。
ところがイタリア政府は、これをプッリャ州の普通の牛から作られたチーズにまで拡大したいと考えているそうです。
これを知ったカンパニア州の生産者たちは、政府に裏切られたと怒りを隠しきれません。
数百年も前からモッツァレラと言えば水牛と決まっていました。これが普通の牛でもいいとなったら混乱が起きるというわけです。
「そんなことをしたら区別がつかなくなります。消費者が自分で何を食べているのかわからなくなりますよ。そんなことあってはいけません」とアントニオさん。
カンパニア州のモッツァレラは何百年も前から同じ方法で作られてきました。
水牛の乳を凝集したもの(イタリアではパスタと呼ぶ)にお湯をかけ良く練って弾力ができたところで引きちぎって整形します。
できあがったチーズは水牛と普通の牛とではまるで質が違うと言います。
「われわれのモッツァレラは密度が高く固いので二つに割るためには力が必要です。それに色も真っ白なんです」
なんか、美味しそう・・・。水牛のは食べたことがないのでカプレーゼにして食べたい!
それはともかくとして、カンパニア州だけに限定するのか、それともプッリャ州にまで拡大するのかは、ブリュッセル、つまりEU議会で決定されるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、スーパーで買い物を済ませレジに並んでいると、透明の液体が大量にこぼれてきた。良く見ると魚屋で買った生きのいいエビがモッツァレラを狙って穴を開けたらしい」
VDM(Vie de Merde)より
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