アンジュ地方のお宝1
半袖はもうタンスの奥にしまってもいいかなあ、と思っていると急に暑くなったりして、この時期の服装には手を焼きます。
さて、今日から4回のシリーズでフランス西部にあるアンジュ地方を紹介します。
まずはこの地方の伝統の船に乗ってのんびり川を散策することにしましょう。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年9月11日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
アンジュ地方の中心都市アンジェからロワール川に向かって流れているのがメーヌ川。
早朝、アンジェ城のすぐそばにある船着き場から、ガバールと呼ばれるこの地方伝統の船で、ロワール川めざして川下りに出発(青印)。
「朝は涼しくて風もなく静かですよ。湖上を走っているような感じです」と船長のミシェルさん、70歳。
バガールは様々な商品を運ぶための船でした。ナントからオレンジやら香辛料などの商品を積み込んで運んでいたそうです。
今は、そのレトロなところを生かして川下りの観光ボートになっています。
左手に見えてきた古びた食べ物は元ボメット修道院(赤印)。
15世紀、アンジュ公だったルネ王が建てた修道院です。歴史的建造物として国の文化財に指定されています。
「この辺りはよく行ったり来たりするので馴染みの場所なんですが、こんなところに修道院があったなんて知りませんでした」と男性。
「朝、早起きして船に乗りましたが、子供達も喜んでいます」と女性。
メーヌ川には釣り人がボートに乗って釣り糸を垂れています。とは言っても、昔のように大物はたくさんは釣れないようです。
ミシェルさんのボエーム号はいよいよロワール川との合流地点にやってきました。
川幅が広くなり大きな鳥も現れたりでちょっと慌しくなりました。
「川の流れが今までとは違います。ロワール川は時速5〜6キロの速さで流れています」とミシェルさん。
ここらでロワール川にある島ベユアール(Behuard)で休憩です(緑印)。
人口125人ほどの小さな島はロワール川の水位によってその姿が変わることで知られています。
「これはロワール川の増水で島が洪水に見舞われた時の記録です。最近の洪水は2016年6月でした。この一番下の5メートルほどでした。一番すごかったのは1910年で6.78メートルでした」と助役さん。
因みに、島の標高は一番高いところで16メートル、低いところは12メートル。
ロワール川の標高がどれくらいか分かりませんが、7メートルも浸水したらえらいことになりそうです。
それはさておき、伝統の船ガバールは最近ちょっとしたブームになっているそうです。
こちらはそのガバールを作っているクリストフさんのアトリエです。
数ヶ月前から製作が続いているのがこちら。長さは14メートルあるそうです。
小さな家が船の上に乗ってるような感じですね。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、車、バス、船など何にでも乗り物酔いすることに気がついた。冗談ではなくエスカレーターも。今朝、エスカレーターに乗ったら一日中気分が悪かった」
VDM(Vie de Merde)より
この記事へのコメント
具合が悪くなった事・・・あります!
ああ、二日酔いであれを見ていたら具合悪くもなります。なんでもない時でもじっと見ていると頭がくらっとなりそうですもんね。