グルノーブルの特産
10月も後半になりました。今年も後2ヶ月半で終わってしまいます。
クリスマスや忘年会の話がちらほら聞こえてくるようになってきました。
さて、フランスにはAOC(Appelation d’Origine Contrôlée)と言う農業製品に対する品質保証の規格があります。
ご存知の方も多いと思いますが、その多くがワインやチーズです。
原材料から製造過程に至るまで特定の条件を満たしていないとAOCは付与してもらえません。
なので、ワインやチーズを選ぶときはAOCが付いてるかどうかを確かめて買ったりします。
このAOCがグルノーブルで作られているものだけに付与されている農産物があります。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年10月15日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
それは、硬い殻に包まれたクルミです。
ここはグルノーブルから約60キロほど西にあるサン=ティレール=デュ=ロジエ(St-Hilaire-du-Rosier)のクルミ園。
山に囲まれたこの地域の気候が適していたからか、11世紀にはすでにクルミの栽培が始まっていたそうです。
ちょうど今が収穫の最盛期。こうして特殊な車両を使ってクルミの木を揺すり、一気に地面に実を落とします。
落ちた実は、また特殊な車両を使って一気に拾い集めます。
収穫された実は工場に集められ洗浄・選別されます。
小さいクルミは油の製造へ、大きいクルミは乾燥させて食用として出荷されます。
最近になってクルミはコレステロールを減らす効果があるとして注目され需要が伸びたせいか、フランスでは20%以上も生産が増加したそうです。
顧客のニーズに応えようとクルミを使った様々な商品が開発されています。
クルミ油、クッキーやビスケット、さらに香辛料をまぶしたものや、カラメルコーティングされたものまであります。
“グルノーブル” のクルミは平均で1キロあたり5ユーロほどで販売されています。
輸入物に比べるとちょっと割高。しかし、1年間も保存がきく優れものです。
クルミは殻を割ってそのまま食べるほかに、様々な料理に使われています。
こちらのレストランのシェフは魚料理にクルミを使っています。
香りとカリカリっとした食感が魚に合うそうです。付け合わせのリゾットにもクルミが使われています。
そしてデザートのリンゴのタルトにもクルミがあしらってあります。
因みに、わが家ではサラダ用のドレッシングを作るのに時々クルミ油を使っています。独特の香りがあって美味しいサラダになります。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、会社の同僚に私が数キロ太ってしまったことを見抜かれてしまった。そして同僚は、『もっと食べるものに気をつけないと体に悪いわよ』と言いながら、タバコを吸いに外に出て行った」
VDM (Vie de merde)より
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