1分でわかるEU
昨日の朝の通勤電車、突然の人身事故で普通なら10分の距離が40分もかかってしまいました。
駅に停車して動かなくなってしまった電車の中から、ふと外を見ると、お父さんんと3歳くらいの女の子(ひょっとしたら男の子だったかも)が駅のベンチに腰掛けています。
女の子の手にはクマのぬいぐるみ。
そのうち斜めがけのポシェットの中から飲み物の入った容器を取り出し始めました。
そのまま飲むのかなと見ていると、まずはクマさんの口元へ。それからおもむろに飲み始めました。
ああ、なるほどね。まずはクマさんに飲ませてから自分が飲む。
子供も3歳くらいになると社会性が芽生えます。
さて、英国がEU離脱になってしまいました。ニュースのヘッドラインにはBrexitの文字が躍っています。
よく考えてみると、こういう複雑な問題を国民投票で決定するというのはちょっと無謀だった気がします。
キャメロンさん、大失敗。
離脱か残留かの議論に熱くなるだけで、離脱することが世界経済にどれだけ大きな影響を及ぼすか自覚していた人がどれだけいたのか・・・。
その英国が離脱することになったEU(欧州連合)とは、そもそも何なのでしょうか?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局LCIで2016年6月23日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
EUは、第二次世界大戦で荒れ果てたヨーロッパで構築されました。生まれたのは1951年のこと。
平和を願って、フランス、西ドイツ、イタリア、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクの6カ国で結成され、その平和は経済を拠り所にしていました。
当時はEUではなく欧州石炭鉄鋼共同体と呼ばれていました。
加盟国は国境をオープンにし、人と物が自由に行き来できるようにしました。
その根本にあったのは、“交流や交易が増えれば増えるほど、人は戦争をしなくなる” と言う考え方でした。
やがて加盟国も増え、 EUの旗や共通の通貨ユーロも生まれました。
ユーロを導入している国は現在25か国で、そのうちEU加盟国が19カ国です。
EUに加盟しなくてはユーロを導入している国があったとは初めて知りました!汗顔の至りです。
それはともかくとして、EU加盟国には経済に関する共通の規則があります。
この規則があまりにも厳しい、自国の自由を阻害していると訴える国もあります。
しかし、経済不況や意見の相違はあるものの、現在28か国がEUに加盟しており、拡大を続けています。
とビデオでは言っていましたが、ここから英国が抜けるとなると27か国になり、ドミノ式に離脱が始まるなんて話もあって、EUの未来は前途多難です。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、私の消化器官の中を800ユーロがさまよっている。というのも、昨日、カルボナーラを食べている最中に、金歯を飲み込んでしまったのだ」
VDM (Vie de merde)より
この記事へのコメント
お役に立てたらうれしいです。
個々に独立した国が一つの大きな経済圏を作るというのは簡単じゃなさそうですね。でもここまできたらもう後戻りはできないと思うのですが・・・。
今回の英国の国民投票はちょっと感情的になりすぎてたように思えます。40年以上も加盟していたEUから離脱するのはただ事じゃないです。日本、かなりやばいことになってきてる気がします。都知事選も悩ましい・・・。参院選の時もそうでしたが、まともな政治家が育ってない現実の中で一票を投じなくてはならないとは苦しいです。