フランスの労働者
相も変わらず平凡な毎日を過ごしている間に時は流れ、4月もすでに下旬に入っているではありませんか!
来週には黄金週間が始まってしまいます。
日本は5月の最初の週は仕事になりそうもありませんねえ~。平日が2日しかありません!
そして、その間に夏の訪れを祝うお祭りメーデーも含まれています。
その日フランスはスズランの花が街にあふれます。
なぜに5月1日なのかといえば、1561年5月1日、時のフランス国王シャルル9世が、宮廷の女性たち皆に、幸せを運んで来るというスズランを贈ったのが始まりだと言われています。
それはさておき、メーデーと言えば労働者の日でもあります。
目下フランスでは労働法を変える法案が提出されたため、各地でデモが起きています。
反対派の皆さんにとっては時代に逆行する法案だとか。
そんなフランスには現在約2,600万人の労働者がいます。
その中身はどんな具合になっているのでしょうか?

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2015年11月5日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
26 millions de travailleurs en France, qui sont-ils ?
調査会社の調べによると、88.5%が会社員。これに対して自営業が11.5%。
会社員のうち86%が無期限雇用契約(CDI)で雇われています。人口にすると2,000万弱。
その他、1.6%は見習い、2.4%が代理の臨時雇用、9.7%が期間限定雇用となっています。
一方、CDIで雇用されている25歳未満の若者は46%しかいません。フランス人の平均の2分の1にしか過ぎません。
では労働時間についてはどうでしょう?
多くのフランス人が週に35時間(7時間 x 5日)以上働いています。
フルタイムの雇用者の場合、平均で41時間働いているとか。
そして77%が、商業、輸送業、金融業等々の第3次産業に従事しており、産業労働者は13%、建設業がかろうじて6%、農業は3%を切っています。
農業は自営業が圧倒的に多いので雇用者の割合が少ないのもうなずけますが、産業労働者や建設業に従事する人たちの割合が少ないような気がします。
となると、いわゆる非正規雇用が主というようなことになりそうな・・・。
尚、この放送のあった2015年11月のフランスの失業率は10.3%でした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、CDIの試用期間半ばで上司に解雇を言い渡された。その理由は『君はあまりに仕事に集中しすぎる』だった」
VDM (Vie de merde)より
この記事へのコメント
失業率10%はかなり重症です。毎月ニュースで報道してますが、この10%前後を行ったり来たりしています。日本は3〜4%あたりですが、仕事の求め方などフランスと同じではないので単純に比較はできないですね。ひょっとしたら日本もフランスと大して違わないのかもしれません。