1㎡1ユーロ
俳優の渡辺謙さんってすごいですね。
今までやったこともないようなミュージカルに出演して(しかもアメリカのブロードウェイで!)、トニー賞の候補にまでなるなんて普通じゃあできないことです。
言ってみれば、アメリカ人が歌舞伎の舞台に立つのと同じ?
肉体と才能に恵まれていないとできないことですね。
それはさておき、本日はブルターニュ地方の小さな村の話題です。
過疎化の問題を抱える村ベリアン(Berrien)では、分譲地を、なんと1㎡あたり1ユーロで売り出しました。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年6月9日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
これがその土地。
1年半前から売りに出されていますが、買い手がつきません。
売り出し当時の価格は1㎡あたり9.50ユーロ。
それならばと、村は1ユーロで売ることに決めました。
「村には今すぐにでも家族で住んでくれる人が必要なんです。そうなれば、村でお金を使ってくれますし、税金だって納めてくれます。商業を活性化してくれますし、長い目でみれば村にとっては利益です」と村長さん。
村の人口は970人ほど。
児童の数が減ってしまい、新学期には、ひとクラス減ることになっているそうです。
このままでは閉校という最悪の事態もありえます。そうならないうちに手を打っておきたいところ。
村には去年作られたばかりの素晴らしい視聴覚ライブラリーもあります。
若者からお年寄りまで、村中が一丸となって過疎化の問題に取り組んでいます。
「学校がなくなってしまったら影響が大きいですよ」とパン屋さん。
「若いお客さんに来てもらうことは重要です」と美容院の方。
ベリアン村は小さいとは言え、一通りのお店は揃っているようです。
分譲地の方は、1㎡あたり1ユーロというのが評判になり、あちこちから問い合わせの電話が入ってくるようになりました。
この日は、4人の子供のいる家族のお父さんが窓口で売買契約書にサインをしていました。
「この値段で土地が手に入るんですからありがたいです」
10区画のうち6区画がすでに売れたそうです。
これに気を良くした村では、他の土地も同じように売りに出すつもりだそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、郵便受けに村から私宛に手紙が届いた。村の高齢者の集まるお食事会への招待状だった。私はまだ48歳だというのに・・・」
VDM (Vie de merde)より
この記事へのコメント
おっしゃるとおり、不良在庫処分です。長い目で見れば、結局は黒字ということなんでしょうね。とにかく人が集まってこないことには集落としては成り立たなくなります。