スズランの季節

 今週いよいよゴールデンウィークが始まります。ひょっとしてもう始まったなんて人もいるかもしれません。

 

 この時期になるとフランスではスズランの育ち具合が気になり始めます。

 

 というのも、5月1日にはスズランをプレゼントするという習慣があるからです。

 

 フランス西部ロワール=アトランティック県の栽培農家を訪ねました。

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 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年4月24日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。 

 

 ここでは8日間で300万本のスズランを摘み取るそうです。

 

 ずいぶんと大きなスズラン畑のようです。

 

 摘み取る作業員の数は250人。中にはロマ人もいるとか。

 

 機械で一気に摘むというわけには行きません。鈴のような華奢な花は人の手で摘み取ります。

 

 今年はタイミングよく花が咲いてくれるようです。

 

 「四月はちょっと遅れ気味だったのですが、ここ数日お天気が良かったのでちょうどいいくらいに開花してくれてます」

 

 鉢植えのスズランもあります。これなら長く花が楽しめそうです。うまくすれば来年も花が咲いてくれるかもしれません。

 

 摘み取られたスズランはまずは選別されます。

 

 次に他の花と組み合わされて小さなブーケになります。

 

 「今は花びらが緑色をしていますが、これが数日すると黄色味がかってきて美しい花になります」

 

 最後は箱に詰められフランス全土に出荷されます。

 

 このスズランの80%がロワール=アトランティック県で栽培されているそうです。

 

 さて、5月1日にスズランをプレゼントする習慣は、1561年5月1日、時のフランス国王シャルル9世が、宮廷の女性たち皆に、幸せを運んで来るというスズランを贈ったのが始まりだと言われています。

 

 そして、スズランは結婚13年目のシンボルでもあるそうです。

 

 これはどうも一枝に13個の花がつくことからきているようです。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******



「今日、ボーイフレンドがお花をプレゼントしてくれた。それはいいのだが、その花束が、数分前にある若者がお隣のテーブルにおき忘れていったものとそっくりなのだ・・・」

 

VDM (Vie de merde)より

この記事へのコメント

2015年04月27日 12:06
白い覆いがかかった畑で、ちょっと野菜畑みたいでした。スズランかわいいですね。小さな鉢植えもいいかもしれません。やはりニースのマルシェにもたくさん並ぶと聞きました。いただいたことまあるそうです。匂いがいいらしいですね。ほかの花と組み合わせてましたが、白いmugetだけのほうがいいようにも思いますが…。
2015年04月27日 22:35
フランスには、メーデーにスズランをプレゼントする習慣があるのですね。そして結婚13年目のシンボルというのも初めて知りました!
広い畑で栽培しているのですね、それにしても250人が働いていいるというのも驚きです。
2015年05月02日 14:40
yuzuhaneさん
お花畑にはみえなかったですね。大昔、たまたま5月1日にパリに居合わせ、あちこちでスズランを売っているのでどうしたんだろうと思ってましたが、後になってこういうことだと知りました。当時、道端の花売りからブーケを一つだけ買って、それをエディット・ピアフのお墓にお供えしてきました。確かに匂いがいいですね。そしてブーケが小ぶりというのも手頃でいいような気がします。
2015年05月02日 14:44
opas10さん
映像からするとかなり大掛かりな畑のようです。一枝ずつ手で摘み取るとなると、やはり人手が必要になりそうです。この時期だけ集中して人を雇うんでしょうね。
結婚13年目にスズランなんて誰が考え出したのか・・・。でもお祝いにブーケをプレゼントなんていいかもしれませんね。