パリのブキニスト祭り
今週末のパリでは、ブキニスト祭りが開催されています。
ブキニストと言えば、セーヌ川の岸辺で古本や版画、そしてお土産品を売っているあのお店の方々のこと。
この3日間に50店舗のブキニストが、とっておきの古本などを紹介してくれるそうです。
古い昔の本や貴重な版、さらに版画や絵はがきなど、買う買わないは別にして、見物するだけでも楽しめそうです。
それだけではありません。くじ引きに当たると、ブキニストのお店の木製ミニチュア、初版本、お食事招待券、バトビュス(セーヌの遊覧船)の乗船券などがもらえるそうです。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2014年4月25日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
これがブキニスト。行ってみれば青空本屋。
サン=ルイ島やシテ島あたりから始まって、約3キロに渡ってブキニストのお店が並んでいます。
世界遺産に登録されているパリのセーヌ川界隈にはなくてはならない存在です。
その起源は16世紀にまでさかのぼるそうです。
昔は勝手にお店を出していたようですが、今はそういうわけには行きません。
お店を出したければ、パリ市に申請しなくてはなりません。
そしてお店に空きがあり、資格があると認められれば、お店を出すことができます。
店舗の借用代を払う必要もありませんし、税金も免除。
ただし、お土産品はお店の1/4を超えてはいけません。お店の中心はあくまでも本。
現在、200軒ほどのブキニストがいるそうですが、経営はなかなか大変のようです。
ブキニスト祭りは今回が初めて。このお祭りで少しでも一般の注目を集めたいところです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、僕の彼女はこんなタイトルの本を読んでいた。『上手く一緒に暮らすための嘘』」
VDM (Vie de merde)より
この記事へのコメント
緑の箱みたいなのがずらっと並んでますね。このブキニストのいないセーヌ川は想像できないですが、経営はそう簡単ではないような気がします。こういう催し物でもっと盛り上がるといいなと思います。
古い絵はがきはわりに楽しめますね。インテリアにも使えますし。
私も一度だけでしたが古い絵はがきをブキニストから買った記憶があります。
以前、本だけではやっていけないとブキニストがぼやいていたのを聞いたことがあります。ある意味、ブキニストも観光資源の一つなんですよね。お土産品の方が利益率はずっと高そうです。