スズランの収穫

 日曜日にお店を開けるか開けないかですったもんだしているパリ市。


 未だに、日曜日はお店は閉まったままです。


 ツーリストにはめっぽう評判の悪いこのシステム。


 パリ市には約130の店舗+デパートがあり、これが日曜日に開店するとなると2000人の雇用が生まれ、15000万ユーロの売上増になるとか。


 書き入れ時の日曜日にお店を閉めるなんて考えられない国の人間からすると、なんでこんなことですったもんだしてるんだ???と不思議です。


 とは言うものの、激しい労働運動で有給休暇やバカンスを勝ち取ってきた国としては、日曜日に働くというのに大きな抵抗があるのかもしれません。


 さて、日本はいよいよゴールデンウィーク。来週には月が変わって5月が始まります。


 そして5月1日は労働者の日。


 この日、フランスのあちこちでスズランの花束がお店に並びますが、生産者の皆さんは今が一番忙しい時期です。


 ブルターニュ地方のカルクフーにある生産者を訪ねました。

Paris_Carquefou.jpg

 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年4月21日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 すでに収穫が始まっていました。こうして一枝ずつ手で摘んでいきます。


 今年は例年になく陽当たりが良かったため、収穫が5日ほど早まったそうです。


 スズランの大敵である直射日光が当たらないようにフタしてありますが、もう一つの理由は、成長を遅くするためでもあります。


 なんといっても年間の売上の80%が5月1日に集中しており、その日にベストのコンディションでお店に並ぶようにしておかなくてはなりません。


 収穫には10日ほどかかるそうですから、今ごろから始めるとちょうどよさそうです。


 しかし、このところ晴天続きで成長が早まり、今日明日には収穫が終わってしまうという生産者もいて大変そうです。


 5月1日にスズランを買って贈る習慣の謂れについて、詳しく以前の記事で紹介しています。興味のある方は→こちら

 

  

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、私の彼が、どうして日曜日にしか二人ででかけないのか白状した。『それは・・・つまり・・・日曜日はお店が閉まってるからさ』」

 

VDM (Vie de merde)より

この記事へのコメント

2014年04月25日 20:41
あちらでは5月1日とスズランは縁が深いようですね。スズランが売ってる様子の写真を見せてもらったことがありますが、なんか思ってるよりスズランて小ぶりな可憐な花だなという印象でした。その日に照準を合わせるのは難しいでしょうね。
2014年04月27日 22:16
フランス人のつぶやき、彼女の普段のおねだりが凄いのか、それとも彼がケチなのか!?(笑)。
2014年04月29日 16:06
yuzuhaneさん
スズランって小ぶりできゃしゃな感じですね。
5月1日は、あちこちにスズラン売りが立っていてどうなってるんだろうと思ってましたが、どんな人も認可なしにスズランを売っていいらしいということが分かって納得しました。
2014年04月29日 16:08
opas10さん
彼女のお買い物パワーがすごいんじゃないですかね〜^^