フランスの最も美しい村2 その5

 シリーズの最後は、フランス北部ピカルディー地方にあるパルフォンドゥヴァル村(Parfondeval)を訪ねます。(下記地図の紫印)。

Paris_Parfondeval.jpg

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 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年4月18日に放送)(をクリックしても画像が出て来ない場合は、ウィンドウの下の文字をクリック)

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 緑の中に埋もれているように見える小さな村。それがパルフォンドゥヴァルです。


 人口はさらに少なくなって150人ほど。


 村の一番のお宝は、何と言っても教会です。


 今まで見てきた教会とはだいぶ様子が違っています。れんが造りの要塞化された教会です。


 建てられたのは16世紀半ば。見るからに頑丈そうな建物です。


 戦いにあけくれていた中世の時代、村人たちを守るために要塞化されたのだそうです。


 「人々は絶え間なく軍隊の襲撃や略奪にあっていました。そこで、ここに教会を作り家畜と一緒に逃げ込めるようにしたのです」


 厳めしい姿の教会の中は、打って変わって素朴な作りになっていました。


 「18世紀末、村の穀物倉庫を造る際に木材が使われました。この教会も柱には木の幹が使われています」


 村の他の建物を見てみると、確かに木が使われています。


 そして、レンガの家が数多く見受けられます。屋根はこの地方独特のスタイルだそうです。


 「どの家もこの地に深く根を下ろしています。自分たちの伝統的な住まいを大切にし、先祖がやってきたことを敬う気持ちがあるのです。それがこの村の力になっているんじゃないかと思います」と村長さん。


 自転車のツーリングのグループを引き連れて村を案内しているのがルシアンさん、81歳。


 この村で生まれ、ずっと農業をしながらここで暮らしてきました。


 この村について知らないことはないと言っても過言ではありません。


 「こうやってバケツを持って歩くのはちょっと大変ですね。でも、この道具を使うと、ご覧の通りずっと楽になります」


 確かに、おっしゃる通りです。昔の人のすぐれた知恵ですね。


 「とても美しい村ですね。来るかどうか迷ってたんですが、来て良かったです」とツーリングの男性。


 それにしても大規模なツーリングのグループでした。


 マイヨジョーヌならぬマイヨルージュが、タイムワープして、木とレンガ造りの中世の町に突然現れた、そんな感じでした。

 

 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、まんまと自転車を盗まれた。家のベランダに、しかも3階のベランダに置いておいたのに・・・」

 

VDM (Vie de merde)より


この記事へのコメント

2014年04月27日 21:34
あの教会は、外から見るとまさに要塞!内部もステンドグラスがないと、教会っぽくない質素な造りです。81歳がツーリングのガイドといっても、さすがに自転車に乗ってのガイドじゃなかったですね(笑)。
2014年04月29日 15:54
opas10さん
かなり個性的な教会でした。これは一見の価値がありそうです。
81歳のおじいさん、あのサイクリング用のウエアで自転車に乗ってガイドしていたらそれだけで観光客を呼べそうな気がしますが、そこまではやってなかったですね ^^