フランスの最も美しい村2 その2
昨日の東京はいま一つのお天気で、春にしては少々肌寒い一日となりました。
春先はなかなかお天気が安定しません。油断大敵。
さて、フランスで最も美しい村シリーズの二回目は、ノルマンディ地方にあるル・ベック=ヘルワン村(Le Bec-Hellouin)を訪ねます。(下記地図の赤印)。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年4月15日に放送)(▸をクリックしても画像が出て来ない場合は、ウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
空に向かって伸びる修道院の塔。
サン=ニコラの塔と言って、村の目印のような建物です。
高さは130メートル。パリのノートルダム大聖堂の高さが127メートルですから、それより3メートルほど勝っています。
修道院の静かで美しい回廊。第二次世界大戦の頃は軍の施設になっていたというのが嘘のようです。
建物にはその時代その時代で手が入れられました。
そして再び僧侶の手に戻ったのが1948年のことでした。
ベネディクト派の修道院らしく“祈りと労働”が生活の基本。
その労働の一つが陶器の製作です。僧侶の手で作られた陶器は修道院の売店やネットで販売されているそうです。
毎年8万人あまりの観光客が訪れるというこの村のもう一つの魅力は、木組みの古い建物。
男性の後ろに見えていた建物は村で一番古い建物だそうです。
黒いジャケットの男性はクリスチャンさん。30年前からこの村で暮らしています。
「この教会の鐘の音・・・これが毎日聞こえてくるんですよ。いいでしょ?」とクリスチャンさん。
村は修道院と一体になった感がありますが、ちょっと意外な側面もあります。
「革命から第二次世界大戦までこの村には軍が駐屯していました。大勢の人がこの村に集まっていたのです。となると当然、男性を相手にその手の商売をする施設もありました。後ろの建物はそれ用の施設だったんですよ」とクリスチャンさん。
そんな歴史を持つ村も、今は人口400人ほどのゆったりとした時間の流れる村になりました。
そんな村に魅かれて一年前からレストランを開業したのがダヴィッドさんです。
「皆が顔見知りの小さな村ですよ。冬はし〜んと静まり返っていますが、暖かくなると大勢の観光客がやってきます」
春の訪れとともに植木の手入れに余念がないのがエリザベトさん。
「冬の間、ずっと部屋の中で過ごしていた植木たちを外に出して深呼吸させているんです」
それにしてもエリザベトさんのご自宅はみごとな木組みの家でした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、息子に水の節約が大事だと教えた。例えば、植木に水をやるときは、湧かしたお湯の残りを使うとか・・・。お湯が冷めるまで待てと言わなかったのが失敗だった。植物たちよ、アーメン」
VDM (Vie de merde)より
この記事へのコメント
エリザベトさんの家はりっぱな木組みの家でした。あれだけのものはそうそうなさそうですね。塔はちょっと近代的な感じもしましたね。私も最後の登場した動物、気になりました。すごい姿をしてましたよね。牛ですかね?
村全体を守ろうと言う意識がなければ、このような統一感は生まれないのでしょうね。
これだけ古い建物がキレイな姿で残っているのは、やはり村人の努力があればこそですよね。きちん手入れがされているようです。
エリザベトさんのハーフティンバーの家、2秒くらいしか映っていませんでしたが、目を奪われるほどの立派さでした。維持はそう簡単なことではないですね。でも、きちんと手入れされてる感じでした。