サン=ヴァンサン祭り
辛口の白ワインで知られるシャブリ。
先週末、ワイン農家の守護神であるサン=ヴァンサンのお祭りが開催されました。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年2月3日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下にある文字をクリック)
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重々しい衣装でパレードする皆樣方。
ダークグリーンと黄色のガウンはシャブリ地方のカラー。黄色は白ワインを、グリーンはワインの葉を表しています。
お輿の像が守護神のサン=ヴァンサン。
なぜにサン=ヴァンサンがワイン農家の守護神なのかと言えば、フランス語でワインは“ヴァン(vin)”といい、サン=ヴァンサンの“ヴァン”にかけているのだとか。
しかし、はっきりしたことは分かっていません。
「今年2014年のブドウが豊作になるようにこうしてお願いしているのです」と男性。
広場にもうけられた特設ステージでは、ブルゴーニュ地方の民族衣装を身につけた皆樣方が、この地方の音楽に合わせてダンスを披露していました。
ブルゴーニュ地方の民俗衣装とはこんな感じだったのですね。
先日、布の旅で見たプロファンス地方の民俗衣装とは色合いも雰囲気もだいぶ異なっています。
シャブリ地方では、こうして毎年二月の最初の週末はこのサン=ヴァンサンのお祭りが開催されるそうです。
人口350人ほどの小さな村シシェの広場は大賑わい。
毎年テーマを決めて村全体に様々な装飾が施されています。
今年のテーマは「映画」。どんよりした冬にぱっと明るくなるような装飾です。
「皆が笑って楽しそうでしょう」と女性。
そして登場するのが伝家の宝刀の白ワイン。
これが登場しないとシャブリではありませんねえ〜。ミネラルたっぷりの辛口白ワインです。
「豊かでなめらかな辛口のワインです。牡蠣なんかにとてもよく合います」とワイン農家の女性。
お祭り会場ではもちろんこの地方の郷土料理ジャンボン・ア・ラ・シャプリジエンヌ(Jambon à la Chablisienne)(シャブリ風ハム)が出されます。
「シャブリのワインとエストラゴン、トマトソース、エシャロット、生クリームで作ってあります」と女性。
温かくて美味しそうですね。
剪定のすんだブドウ畑は閑散としていますが、4月くらいから緑の芽が顔を出します。
今年もいいワインが作れるといいですね。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、ウチの息子が歯を磨かなくなって4日になる。歯磨きをしないと海賊みたいに歯が真っ黄色になるぞ!と私が脅した結果です」
VDM (Vie de merde)より
この記事へのコメント
シャブリは、皆、気品のある文字のラベルです。
いらっしゃったことがおありなんですね。本当に小さな村らしく、この人ごみはお祭りの時だけのようです。
フランスでシャブリを買って、魚貝類をお供に飲んだことがありますが、これがあまり合わなかった・・・。シャブリはすごく繊細な白ワインなんだなとつくづく思いました。
シャブリって、どこか日本酒に通じるところがあるような気がします。それでお寿司にも合うのかもしれません。同じシャブリでもいろんな味があるようですから、飲み比べるのもたのしそうです。