メイド・イン・フランス4 その4
シリーズの四回目は、ダウン/フェザーメーカー「ピレネックス(Pyrenex)」。
フランスの南西部ランド県のサン=スヴェにある工場を訪ねます。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年1月9日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下にある文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ピレネックスの守備範囲はダウンジャケットから羽布団まで。
昔からガチョウやアヒルの飼育がさかんだったこの地では、羽毛が手に入りやすかったそうです。
ガラスのむこうで羽毛が巻き上がっていますが、いったい何をやっているのでしょう?
「風を送ってやると、小さくて軽い羽毛は上のほうに溜まるしかけになっています」
上のほうに溜まった羽毛は高級品です。
「断熱効果が高く、非常に軽い羽毛です。これを使うと質のいい羽毛布団やダウンジャケットが出来ます。当社自慢の羽毛です」と工場の責任者。
ピレネックスの創業は1859年。150年以上の歴史があります。
初代のアベル・クラボスさんは近隣の農家から羽毛を集めて売っていたそうです。
その後を継いだのが息子のルネさん。ラグビーの選手で、フランス代表チームのキャプテンを務めたこともある方だとか。
三代目のアンドレさんの代になってから本格的に羽毛布団、枕、ジャケットなどが作られるようになります。
現在の社長がエドゥアールさんで、四代目になります。
「羽布団が昔から作っていましたが、現在のような形になったのは60年代のことです。ダウンジャケットは、60年代の終わり、グルノーブルオリンピックの後に作り始めました」
現在の主力商品がこのダウンジャケット。
すべてこの工場で作られています。
「うちにしかない技術で作られています」と従業員の女性。
おしゃれなデザインのジャケットが並んでいます。
今年のように寒い冬は、このダウンジャケットが重宝します。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、6月からストックホルムで研修を受けることになった。それを聞いた両親が、何を思ったか、さっそく防寒用にダウンジャケット、マフラー、毛糸の帽子を買ってくれた。そして、向こうへ行ったらぜひともペンギンの写真を撮ってくるようにと言った。ストックホルムは南極ではないのだ」
VDM (Vie de merde)より
この記事へのコメント
羽根の選別って、こんな風にしてやるんですねえ。
高級羽毛はどうしてもいいお値段になりますね。ダウンジャケットも10万を超えるようです。
選別機自体が一つの建物みたいになってましたね。確かにこういうやり方なら羽毛の選別も簡単に出来ますね。