故郷のキャンディ その1
今日から5回のシリーズでフランス各地で作られているキャンディを紹介します。
第一回目の今日は、南仏マルセイユ近郊の町アロー(Allauch)にあるお菓子屋さんAu Moulin Bleuで作られているキャンディSuce miel d’Allauch(シュース・ミエル・ダロー)。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年10月28日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
厨房の大きな銅の鍋の中でぐつぐつ煮えているのがシロップ。
この中にプロヴァンス産の蜂蜜を加えます。
まんべんなく混ざったところで、専用の作業台に広げて冷まします。
蜂蜜の匂いに引かれてミツバチが迷い込んでくることもたびたびだとか。
ある程度冷めたところで、今度は練って行きます。
空気を含んで色が白くなってきました。
お店のご主人ジョルジュさんのが練り具合をチェック。頃合いを見計らって取り外し、伸ばしてカットします。
棒状にカットされたキャンディはすぐに包装されます。
包装の仕方がちょっと面白いですね。
このお店では、年間合計で長さ5キロにも及ぶ飴を製造しているそうです。
お店の創業は1928年ですが、このキャンディは中世の頃からこの地にあったそうです。
それにしても、あの包装でどうやって食べればいいのでしょう?
お店にやって来たジョルジュさんのお母さんが教えてくれます。
「こうして紙をはがして・・・息を吹きかけると飴がはがれてくるので、口でくわえて引っぱるようにしながらなめるんです」
これはなかなか技術のいる食べ方ですね。
suceはフランス語で「しゃぶる」という意味。mielは「蜂蜜」です。
よってキャンディの名前は「蜂蜜をしゃぶる」というような意味合いになります。
大人にとっては懐かしい味、子供にとっては新しい味の発見だそうです。
お値段は10本ワンセットで5.50€。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、両親から小包が届いた。中には、キャンディー、150€の小切手、一枚のCDとともに、小さな紙にメッセージが書いてあった。『小切手は妹に渡してね』
」
VDM (Vie de merde)より
この記事へのコメント
こねるとあんなに色が変わるんですね。おっしゃる通り、あれは千歳飴ですねえ〜。歯にくっ付きそうなところも良く似ています。画像認証の件、やっと状況が飲み込めて解除しました。コメントいただけて良かったです。^^
おばあちゃん、食べ方を教えようとして、なんだかややこしいことになってました。^^ でも、こうやって手で持ちながらペロペロ食べるところが良いのかもしれません。コメントいただけるようになって良かったです。