フランスのチーズ その3
シリーズの三回目は、フランス中部山岳地帯オーヴェルニュ地方のチーズです。
オーヴェルニュの三大チーズと言えば、サン=ネクテール(Saint-Nectaire)、カンタル(Cantal)、ガプロン(Gaperon)。
今日も順に見て行きましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年10月23日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
まずはサン=ネクテール。
ルイ14世も大好物だったというオーヴェルニュ地方のチーズの王様。
その美味しいチーズのために牛乳を提供してくれるのが、茶色と白のツートンカラーの牛君たちです。
チーズ作りも始めは乳搾りから。
「一つのサン=ネクテールを作るのに13ℓの牛乳が必要です」と製造者のセシルさん。
この農場だけで一日750ℓの牛乳を搾るそうです。
この牛乳に酵素を加えると牛乳が固まり始めます。そして、こうやってぐるぐるかき回しているうちに小麦大のつぶつぶができてきます。
「この粒同士がくっ付き始めるくらいがちょうどいいんです」
いつ頃このつぶつぶを取り出すか決めるのも人間なら、実際に型に入れるのも人の手で行われます。
型に入れたら塩をして数回圧搾します。
それが終わったところで地下の熟成室へと納められます。チーズの下にしかれているのは藁。
「こうして最低でも28日間ここで熟成され、フルーティな味のサン=ネクテールが出来上がります」
この農場から5キロほど南へ行ったところに、面白い熟成所があります。
中に入ってみると長〜いトンネルになっていました。100年前、ここを列車が通っていたそうです。
今、ここに並んでいるのは“カンタル”チーズ。和太鼓のように大きなチーズが2,500個ほど納められています。
こうして毎日ひっくり返され磨きをかけられます。
次に登場したのがガプロンというチーズ。
牛乳とバターミルクを混ぜ合わせニンニクやコショウを加えます。これを布に取り絞ったら吊るして熟成させます。
美味しそうに見えますが、実際はどんなお味なんでしょう?
次回はフランス東部のチーズを紹介します。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、弟が僕に噛み付いた。その瞬間、乳歯が抜けた!」
VDM (Vie de merde)より
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