光のシャルトル
世界遺産の大聖堂で知られるシャルトル(Chartres)。パリから列車で約1時間ほどで行くことができます。
そのシャルトルで現在、Chartres en lumières(光のシャルトル)と題されるイベントが開催されています。
町の29カ所で、毎晩、無料で美しいイルミネーションを楽しむことができます。
もちろん大聖堂も例外ではありません。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年7月29日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
夜の闇の中に現れた大聖堂のファサード。イルミネーションで輝いています。
「大きいですね。それに色が印象的です。まるで絵をみているようです」と女性。
イルミネーションの手法もどんどん高度になっていきます。単に光を当てるだけではありません。
建物がスクリーン代わりになり、幻想的な世界を創り出しています。
「こうして見ていると、昼間は見えてこないこまごまとした部分が見えてきますよ」と男性。
このイベント、今年で10年目になるそうです。今年はすでに4月13日から始まっており、9月21日まで開催されます。
「どんなお天気になろうとも毎晩行われることになっています。なにか問題が起きたらすぐに解決しなくてはなりませんよ」とイルミネーションの担当の方。
全部で162晩、休むことなく続きます。
見ている方は楽しいだけですが、やる方はなかなか大変です。
観光客は、どうしても大聖堂ばかり見てしまいますが、町のお薦めは他にもあります。
ウール川に架かる橋と昔の共同洗濯場。
こちらはイルミネーションに光る橋が川面に映って詩的な情景を見せてくれています。
そして、サン=ピエール教会。
中に照明が入ったおかげで、普段外からは見られないステンドグラスが浮き上がって見えます。
毎晩、このような風景が楽しめるなんて贅沢ですね〜。
さて、このイベントのサイトに行くと29カ所全部の写真が見られます。興味のある方は→こちら
ページの中ほどにある地図に1〜29までの番号が記してあります。この番号をクリックするとそれぞれのイルミネーションの写真が見られます。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、町を歩いていると、向こうからやって来た人とぶつかった。相手はこう言って謝った。『すいません、マダム』相手をよく見ると、今時の10代の長髪の男の子。しかめっ面をしたら、男の子はちょっと考え込んで言った。『マドモワゼル、ごめんなさない』その瞬間、私の顔がぱっと明るくなった」
VDM (Vie de merde)より
この記事へのコメント
現実問題、こういうイベントをしても採算が取れるんでしょうね。なにしろ世界遺産にもなってますし、パリからも近いから、それなりの観光収入を期待できるんでしょう。アートと共存できているところがうらやましいです。