エスカルゴ
エスカルゴと言えばフランスを代表する食べ物。バターとパセリを詰めて火を通したブルゴーニュ風の料理が一般的です。
しかし、この材料のカタツムリが、もはやフランス産ではなくなっているそうです。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局Francetvinfoで2013年6月12日に放送)
ブルゴーニュ地方のあちこちにあったカタツムリの養殖場。今では片手で数えるくらいしか残っていません。
カタツムリってこんな風にして養殖するんですね。なんだか日本の椎茸栽培の風景に似てます。
フィリップさんはイヨンヌ県のパルリでカタツムリを養殖しています。
「いいえ、ブルゴーニュ産ではありません。東ヨーロッパで穫れたカタツムリをブルーゴニュで育てて料理にしてるんです。フランスではもう穫ったりしてないんです」
フランスでカタツムリがいなくなった主な原因は農薬だと言われていますが、他にもいろいろあるようです。
「農薬も原因の一つですが、都市開発などで環境が破壊されたことも要因の一つです。さらに、乾燥も原因として上げられます」とカタツムリの専門家。
その結果、レストランは外国産のカタツムリを使わざるを得なくなってしまいました。
「仕方がないです。他に方法がありませんから。外国産のカタツムリにバターやパセリが詰め込まれた冷凍のを購入して調理したりしてますよ」とレストランの方。
東ヨーロッパにはブルゴーニュのによく似たカタツムリがいるそうです。
そして、もう数十年も前からフランスに野生のカタツムリを売って来きたのがポーランド。
今やポーランドでは食用カタツムリの養殖が一大産業になっています。
2011年には282トンのカタツムリを輸出し、その売上高は100万ユーロにも達します。
現在、輸出が主ですが、かつてはポーランドの伝統料理の一つだったそうです。
因に1682年の本にエスカルゴの料理法が書かれてあるそうです。
エスカルゴを食べなくなったのは戦後のこと。共産主義者たちがエスカルゴは贅沢で酔狂な食べ物だとして嫌ったからだとか。
体制が変わった今は、少しずつこの料理が復活しているそうです。
一方フランスでは、毎年25,000トンほどのエスカルゴが食べられており、相変わらず消費量は世界で一番だそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、カタツムリが道路を渡るのをぼーっと眺めていたら、最終のバスに乗り遅れてしまった」
VDM (Vie de merde)より
この記事へのコメント
でも、フランス産ではないのですね(・∀・)
この感じからすると、フランス産じゃない可能性が高いですね。
ここまでフランスのカタツムリが少なくなっているとは知りませんでした。いろいろ説明を聞くと納得します。
エスカルゴ 大好きでやす♪
エスカルゴソースはネ申だと思いやすっ(◎o◎)
カタツムリ、こんな風に養殖してたんですよ。初めて見ました。それにポーランドがカタツムリを輸出していたというのも初耳です。エスカルゴと言えばフランスの代名詞と言っても過言ではないのに、フランス産は少なくなっているらしいです。食材としてはやはり高価な方に入るんでしょうね。
野生のカタツムリではなく養殖になってるみたいです。
最初はカタツムリなんてと思っていても、一度食べるとその美味しさがよくわかりますね。私も大好きです。余ったソースはパンに染み込ませて食べたりします。
いつだったから野生のカタツムリを穫って食べている映像をTF1の番組で見たような気がしますが、あれは産業としては成り立っていないみたいです。産業となるとやはり養殖しないと追いつかないんでしょう。ポーランドがカタツムリを輸出しているというのは意外でした。