ヨンヌ県を巡る旅 その3
シリーズの三回目は、ヨンヌ県のグルメ。
地元にはいったいどんなグルメがあるのでしょう?

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年6月17日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
ニトリ(Nitry)でオーベルジュ(食事付きの宿)Auberge de la Beursaudièreを経営しているマリー=アニックさんとセルジュさん。
この土地でしか作られていない食品を求めて市場にやってきました。
最初にみつかったのが、鶏poulet noir。poulet noirはヨンヌ県を含むブルゴーニュ地方でしか育てられていません。
「生クリーム、白ワイン、マスタードを使ったソースと良く合います」とマリー=アニックさん。
次は白アスパラガス。ヨンヌの白アスパラガスは4月中旬から6月下旬に収穫されます。
長い間、貴族の食べる高級品とされ、ルイ14世の大好物だったそうです。
一般の市場で売られるようになったのは20世紀になってからのことです。
三番目はワイン。ヨンヌにはあのシャブリがあります。
ここで作られているのは白ワインのみ。ブドウの品種はシャルドネ。
美味しいワインの秘密は石灰質の土地にあり、地下には多くの化石が堆積しているそうです。
シャブリのもう一つの名物はアンドゥイエット。
胃袋や腸を大腸の皮に詰め込んだこの食べ物ですが、ここでは、なんとエスカルゴが詰められているそうです。
真ん中のあの黒いのがエスカルゴでしょうか?いったいどんなお味なんでしょう?
「エスカルゴはミネラル分がたくさん含まれてますよ。シャブリの辛口白ワインに良く合います」とお店の方。
このアンドゥイエットをお買い求めになったマリー=アニックさん、宿に帰ったらシェフがさっそく料理にとりかかります。
まずはソース作り。白ワインや生クリームやチーズを使ったソースです。
アンドゥイエットは回りがカリカリになるくらい焼きます。
なんだか春巻きみたいに見えますね。
ここはもともとマリー=アニックさんのお祖母さんの家。
この古い家を維持するために、30年ほど前にオーベルジュにしたそうです。
レストランはお客さまで満員でした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、付き合って一年目の記念日。彼女をレストランに招待した。食事の最後にお店の人にバラをプレゼントしてくれるように頼んでおいた。ボーイがやってきてバラの花を差し出すと彼女がきっぱりと言った。『結構です。花には興味ないの』」
VDM (Vie de merde)より
この記事へのコメント
エスカルゴ入りアンドゥイエットは、味見のために一口だけいただいて、エスカルゴはやはり、ブルゴーニュ風でシャブリと一緒にいただきたい、です。
アンドゥイエットとエスカルゴが一緒になっているのは強烈なお味になりそうですが、ひょっとして食べやすかったりしそうな気もします。
アンドゥイエットは好きな人には答えられない料理のようですよ。でも、そうでない人にとってはかなりキツい料理です。実は私は後者。^^;
そう言われると近所のスーパーでは生の白アスパラガスはあまりみかけませんね。ほとんどが缶詰。フランスでは春になるとお店でこの白アスパラガスが登場します。白アスパラガスとソースだけのシンプルな料理が一番美味しいですね。
あの鶏の丸焼きは美味しそうでした。そして、じゅっと焼ける音と匂いも漂ってきそうでした。ワインと美味しいものがあれば極楽ですね。