2012年最優秀フライドポテト
今やベルギーを代表するグルメの一つとなったフライドポテト。
先日、ネット上で、一番美味しいフライドポテトのお店を選ぶ投票が実施されました。
選ばれたのは首都ブリュッセルにあるMaison Antoine。
グラン=プラスから2キロあまり南東へ行った、欧州議会議事堂の近くのジュルダン広場にあります。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2012年12月14日に放送)
フライドポテト発祥の地はベルギーかフランスか?今でも議論が続いています。
ベルギーでは公開討論会が開かれるほどの関心ぶり。討論会では、フライドポテトの作り方などについて持論を展開する人もいます。
ブリュッセルには50軒ほどの専門店があり、様々なファーストフード店の進出にも負けず繁盛しているとか。
スマホには行きたいお店の情報がすぐに分かる専用アプリもあります。
ちょっとお腹が空いた時につまみたくなるのがフライドポテト。こんなアプリがあれば便利です。
今回の投票で一位を獲得したMaison Antoineは、終戦間もない1948年の創業。
映像に登場した昔のお店は、2坪ほどの小さな屋台。
年経る毎に評判になり、ミック・ジャガーやカトリーヌ・ドヌーヴが食べにくるほどのお店に成長しました。
「ジョニー・アリデー(フランスの国民的ロックシンガー)がフェラーリで乗り付けてきたことがありました。何台もの白バイに付き添われてやってきたんですよ。自分が逮捕されるんじゃないかと思いましたよ(笑)」とお店の方。
使うジャガイモは、ベルギー南部の町バンシュ(又はビンシュ)(Binche)産の特別品種。
バンシュと言えば、あのマルディグラで登場するジルを思い出します(興味のある方は過去記事を→こちら)。ジャガイモの産地でもあったんですね。
このお店の特徴は2回揚げること。
「一回目は130℃〜140℃ほどの油でゆっくりと火を通します。油を切ってよく冷ました後、二回目は180℃の油で1分間揚げます。そうすると、中はふっくらしっとり、回りはカリカリの美味しいフライドポテトに仕上がります」
見るからに美味しそう。
お店の名前は創業者の名前から付けられました。
中はふっくらしっとり、回りはカリカリという作り方は2代目の頃に確立されたそうです。
現在は3代目で、パスカルさんとティエリーさんがお店を引き継ぎました。
ベルギー王も車で食べにやって来たと言いいます。
なんだか見ているうちに無性に食べたくなってきました!
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、娘を連れてフライドポテトのお店に行くと、しばらく会ってなかった友人にばったり出くわした。娘に、あいつはひどく太ってたなと言うと、娘が言った。『パパ、向こうも同じように思ってるよ』」
VDM (Vie de merde)より
この記事へのコメント
おぼえてます、グラン=プラスでの一件。^^
あの辺りは路地に入ると入り組んでいて道を見失いますね。
フライドポテトの発祥地がベルギーだと思ってらしたということは、あちらでフライドポテトを召し上がりましたね。^^
私は全然知らなくて、ベルギーには何度も行ったのですがフライドポテトを食べた記憶がありません。ひょっとしたら付け合わせに出て来たもしれません。
私も発祥の地でフランスとベルギーで議論になっているのは初めて知りました。フランスではフライドポテトのことをフリットと言いますが、これが英語圏に渡ってフレンチフライになっているようです。二度揚げがあまりにおいしそうで......^^;
フランスもベルギーも発祥の地はウチだ!とがんばっているらしいですよ。フランスの場合は革命時にパリの橋の上で生まれたということになってるらしいです。屋台で売ってたんでしょうかね。
私も次回ブリュッセルに行ったら絶対このお店に食べに行きたいです!
映像を見れば見るほど食べたくなってくるんですよ〜^^;