味覚週間2012 その1
今年もまた「味覚週間(la Semaine du Goût)」がやってきました。
フランスでは10月15日から21日まで、日本では一週間遅れて10月22日〜28日まで開催されます(味覚の一週間)。
美味しいものをいただきましょう!というより、もう少し教育的な側面が強いこのイベント。
食に関わるプロが、その知識や技術を広く一般の人たちに伝え、味覚の多様性や味わう楽しさを再認識してもらおうと企画されたそうです。
これに因んで、フランスのTV局TF1は、今週一週間はグルメシリーズを放映します。
第一回目の今日は子羊。羊の飼育で知られているミディ=ピレネー地方を訪ねます。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年10月15日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
山で育てられた子羊は、都会のレストランでおいしい料理になって登場します。
子羊と言っても、今日のは、まだ乳離れしていない、だいたい生後90日くらいの子羊(agneau de lait)(直訳するとミルク子羊)です。
こんな可愛い羊を食べてしまうんですよねえ。
とは言うもの、なんとなく美味しそうなお肉……。オオカミの気持ち、わかります。
この子羊にはAgneau de lait des Pyrénéesという原産地名称保護制度認定のラベルが付いています。
よって、このラベルが使えるのはここのミルク子羊だけです。
「自然のままのお肉ですよ。焼くとカリカリっとして美味しいんです」とお肉屋さん。
カリカリっと美味しくいただくには、料理の腕がものを言います。
ルルドのレストランAlexandra(3 Rue du Fort, 65100 Lourdes, Tel. 05 62 94 31 43) では、シェフのマニュエルさんが料理中。
もも肉の場合は、180℃のオーヴンで45分焼きます。
「味付けは塩とコショウだけです。こんがりさせるためにガチョウの脂を少々回りに塗ります。こうしておけばカリカリっと焼き上がります」とシェフ。
ミルク子羊の場合は焼き過ぎてはいけません。中がピンク色くらいが良いそうです。
オーヴンから出して20分くらい休ませておくのが美味しく仕上げるこつ。
ここのもう一つの名物は子羊の詰め物料理。
中に入っているのは、セープ茸、レモンの皮、黒オリーブなど。
美味しそうですねえ〜。お客樣方も美味しそうに召し上がっていました。うらやましい。
さて、明日はどんな料理が出てくるのやら。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、16歳になる娘が、ジャガイモを手に持ったままバスルームの体重計にのっていた。食べ物用の計りが見つからなかったための苦肉に策だったらしい」
VDM (Vie de merde)より
この記事へのコメント
離乳前の乳飲み子羊、食べるのはちょっとかわいそうですが、羊独特の香り(臭い)が弱いので、羊臭が苦手の人でも大丈夫だと思います(わたしにはクセがなくてちょっと物足りません)。
フランスは子羊は大きくなる順に名前をつけて肉屋で売ってますね。大きくなるにつれ独特の風味があります。子羊ぎりぎりのを買って来て焼いて食べたことがありますが、部屋がすごい匂いになってしまったことがあります。
美味しいでしょうね。
確かに匂い。臭い…しますねぇ。オーブンなどしばらくは。
蛇足ですが、最後に一言お話になる女性の声と雰囲気。某国の文科大臣ににていました(笑)骨格が似ていると声も似るのでしょうね。
本当に美味しそうでしたねえ〜。
乳離れして草を食むようになると、あの独特の匂いが出て来てしまうんですよね。あの文科大臣を西洋風にするとああなるんでしょうか。^^
今年で23回目だそうですよ。わりに長く続いているイベントですね。フランスならではでしょうか?子羊をみると先に可愛い!ってなってしまいますが、食べるために丹誠込めて育てられた子羊ですから、遠慮なくいただいた方がいいですね。シェフがぼそぼそって説明してくれたのですが聞き取り難しいです。
人間は味を吟味して食べますからやっぱりちょっと罪深い......。人間のサガですね。致し方ございません ^^; 高田純次???あらためて映像をみたら、分かりました。あのちょっと髪が白くなった中年のセクシーなんだけどとぼけなような奴ですね ^^