暖炉をめぐる旅 その1 〜古い農家の暖炉〜
寒い冬を暖かくしてくれる暖炉。そのスタイルも様々です。
今日から、フランス各地の暖炉を5回シリーズで紹介します。
第一回目の今日は、フランス中南部のオブラック地方の農家にある古い暖炉を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年1月16日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
冬の午後、この地方の太陽は、雲のから出たり入ったり。
犬に混じってブタも散歩とは、ずいぶんとのんびりした田舎のようです。
しばらくすると、孫のフラミニアちゃんが学校から戻ってきます。
おじいちゃんの仕事を手伝った後は、皆で暖炉を囲んでくつろぎのひととき。
そして、暖炉の回りに集まるのは人間だけじゃなさそうです。
大きな暖炉はオブラック地方伝統のスタイル。この地方にある花崗岩を使って作られています。
この家が建てられたのが1766年。暖炉も同じ頃に作られたのでしょう。
レイモンドおじいさんは、暖炉で使う様々な器具をコレクションしているそうです。
そのうちの一つが、パンをトーストする器具。パンを一切れのせて暖炉の前に置いておくとできあがり。油断すると真っ黒になってしまいそうです。
おしゃべりの合間には歌を歌うこともあります。孫のポール=エミールくんがアコーデオンで伴奏。
そうこうしているうちに軽食の時間。日本で言えば3時のおやつですが、ここでは4時の軽食。
ドーナツ型のパンはフアス(fouasse又はfouace)。この地方で生まれたパンです。
軟質小麦を使い、昔は灰の下に入れて焼かれたそうです。
現在では、玉子、砂糖、牛乳なども加えられ、ややお菓子に近いパンになっています。子供たちが楽しみにするのも分かる気がします。
因に、このフアスが南仏に伝わるとフーガスとなり、またちょっと違ったパンになります。
チーズもソーセージも見るからにおいしそうでした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、家の中に入るとひどい匂いがした。匂いのする方へ行ってみると、バスルームで兄がパンの上にチーズをのせ、ドライヤーで融かしていた」
VDM (Vie de merde)より
この記事へのコメント
田舎の暖炉の風景がなんとなくのんびりしていてほっとします。火を起こして家族皆が火の回りに集まって暖をとるのがいいですね。なんだか安心します。そして、ああやってパンとチーズとソーセージが食べたいです!
歩いていた豚は、肉用豚ではなく、大きくなっても体重が100kg 以下のペットとして飼っているミニブタだと思います。
家畜用のブタだったらもっとすごいですね。
あれはやはりペット用の小型のブタですね。
この子たちは本当に素直な感じですね。テレビの撮影を楽しんでるようにも見えます。おじいちゃんおばあちゃんが好きで、いつも遊びに行ってる子供って日本にもいますね。