元ワイン倉庫の博物館
パリ右岸の東側にあるベルシー公園(Parc de Bercy)の中に、縁日で使われた娯楽施設を展示している博物館Musée des Arts forainsがあります。
かつてこの地域には、地方から首都パリに向け運ばれて来たワインを貯蔵する倉庫が立ち並び、20世紀の中頃まではここでワインの取引が活発に行われていました。
80年代にこの辺一帯が再開発されますが、そのままの形で残ったのがPavillons de Bercyと呼ばれる建物群。ここに、博物館があります。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年12月31日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
展示されているのは1850年〜1950年にかけて実際に縁日で使われていた施設です。
お客さんが長い列を作っていましたが、ここは団体専用。
縁日のアトラクションと言えば、なんと言っても回転木馬。
映像に登場したのは、木馬が自転車になっています。
1897年製で、もともとはベルギーのゲントにあったもの。
困難な修復作業を経て、ここまで復元されました。
そして、解説をしてくれた男性ジャン=ポールさんが、ここの展示物をコレクションした方です。
「最初に自転車の回転木馬ができたのが1860年頃。当時、25人で同時に自転車をこぎ、その時速は70キロをこえたそうですよ」
次に登場したのが、絵の中に顔だけだして記念撮影する日本にも良くあるパネル。思わず笑ってしまいますね。
二人目の男性は、女性から耳になにかささやかれてる男の顔になっていました。
取材班の質問に「あんたの声は全然聞こえないよ。こっちの耳が忙しいんでね」なんて言ってました。
三番目に登場した大型の施設は、競馬ゲームのパロディー版で、走っているのはカフェのギャルソン。
大人も楽しめるアトラクションでした。
外ではホットワインやオニオンスープを売る露店もあります。
入場は15~50人の団体のみで事前の予約が必要。しかし、個人でも見学することができます。
博物館のサイトでオンライン登録をしておくと、適当な人数が集まったところで、博物館が見学の日時を決めてくれます。
日本からの旅行となると、個人ではちょっと厳しいですね。
料金は大人13ユーロ、12歳未満の子供は5ユーロ。所要時間は1時間半。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、3歳になる息子を泣き止ませようと一緒に回転木馬に乗った。息子は泣き止んだが、こっちは気持ち悪くなって吐きそうになった」
VDM (Vie de merde)より
この記事へのコメント
本年も宜しくお願いします。
回転木馬は、フランスで乗ったことはありませんが、よく見かけました。
顔出しパネル、フランスにもあるんですね。
明けましておめでとうございます。
こちらこそ今年もどうぞよろしくお願いします。
回転木馬は、フランスのあちこちに設置されていますね。
はい、あのパネルはフランスにもあるみたいです。ひょっとしてどこの国にもあるのかもしれませんよね。
ご実家でのお正月はいかがでしたか?
今年もお付き合いのほどよろしくお願いします。
入口ののっぽな案内人?、ヨーロッパの観光地ではよく見かけますね。
パリの街なかにこのような場所があるのですね。
射的がおもしろそうです。
こんなところがあったんですね。全部一人の人が集めたそうです。ベルシー近辺は名所みたいなところがないので、特に用事がない限りあまり行かないとこです。こんな博物館があるといいですね。
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
2012年が良い年になりますように!
すごい勢いで回りますよねえ〜。回転木馬は、自分が乗っても悪酔いしそうですし、乗ってる人を眺めていても悪酔いしそうになります。