クリスマスのおもちゃ 後編 〜木製マリオネット〜
シリーズの後編はマリオネット。木製です。
フランス東部、スイスと国境を接するジュラ県の小さな村にある工房で作られています。
モワラン=アン=モンターニュは人口2300人ほどの小さな村。
村のサイトを見ると「おもちゃの都」というキャッチフレーズが。
どうやら、ここにはおもちゃの製造工場が集まっているようです。そして、海外生産の流れにも耐えて、フランスのおもちゃ生産の主軸を担っているそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年12月6日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
木製マリオネットを作っている工房はCharliLuce(シャルリリュース)社。
木製のおもちゃを作る工房は、かつては10軒ほどあったそうですが、今は数軒残るのみとなりました。こちらは時代の流れでしょうか?
木製のマリオネットと言えば、すぐに頭に浮かぶのは、ゼペットじいさんが丸太から作ったピノキオ。
このピノキオと同じように、この工房のマリオネットも、何の変哲もない木片から作り出されます。
ここでは、マツ、ハンノキ、ボダイジュなどの軽い木材を使って作っているそうです。
ドミニクさんが両親からこの工房を引き継いだのが20年前。先代はパイプを作っていたそうです。
人形のパーツができあがったら、次は色付けと組み立て。
これは奥様のミレイユさんの担当です。丸いパーツに色をつけるのが少し難しいそうです。
引き出しには、前もって製作された細かなパーツと衣装が保管されています。どれを使うかはミレイユさんしだい。
作業のお供は猫のギズモ。普段はそばでおとなしくしていますが、時々、ちょっかいを出すこともあるそうです。
髪の毛は毛糸で作ります。完全な手作り。なんだか楽しそうに見えますね。
あやつるためのひもをつければマリオネットの完成です。
人形の背丈は、27、32、60センチと3種類。
そういえば、クリスマスマーケットの店先に、このマリオネットも並んでいたような気がします。
この記事へのコメント
ずっと吊るしてあったのです、最近はしまいこんだまま... また出そうかな。
毛糸の丸いぽんぽん、昔よく作りました。キレイな丸に仕上げるのがなんとなく楽しかった記憶があります。
ここは、のんびりした工房ですよね。ネコがテーブルで丸くなって寝ているのが印象的でした。
ヨーロッパで作られたマリオネットはどことなく魅力的なものが多いですね。部屋に飾っておくとおしゃれな感じになります。でも、気がつくとほこりが溜まってたりするんですよね〜 ^^;
こういう映像を見るとなんとなくほっとしますね。そして人間の仕事って本来こういうものだったのかなと思ったりします。