聖ニコラのお祝い
昨日、12月6日は聖ニコラ(Saint-Nicolas)の日でした。
Saint-Nicolasは、3〜4世紀に実在した司教で、聖人に列せられています。
サンタクロースの起源になった人物とも言われていますが、フランスでは子供の守護聖人になっています。
特に、フランス北部のノール県やアルザス・ロレーヌ地方ではこの日を祝う習慣があります。
どんなお祝いなのでしょう?ロレーヌ地方のある保育園を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年12月6日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
子供たちが歌を歌って聖ニコラを歓迎しています。
聖ニコラはどんな人と尋ねてみると、こんな答えが返ってきました。
「子供たちを助けにやってくる人です」
「ロバと一緒にやってきます」
聖ニコラは、ロバだけでなく鞭をふるうペール・フエタール(Père Fouettard)という恐ろしい人物も一緒に連れてきます。
この一年、おりこうさんでいた子供には聖ニコラからプレゼントがもらえますが、いい子にしてなかった子供にはペール・フエタールの恐ろしい鞭の一振りが待っています。
この日は幸いなことにペール・フエタールはいなかったようです。
子供たちは、聖ニコラが連れてきたロバにニンジンとクッキーをプレゼント。
聖ニコラから子供たちには甘いお菓子がプレゼントされます。そして、これからまた一年いい子でいることを約束します。
聖ニコラはこうしてこの地方の学校や幼稚園・保育園を順に訪ねて行くそうです。
番組の最後に、パリの東駅に置かれた聖ニコラの映像が出てきました。
体重280キロ、身長4メートル。アルザス名物のパン・デピス(香辛料と蜂蜜入りの焼き菓子)で出来ています。近くで開かれていたアルザス市(いち)のプロモーションで作られたようです。
ペルノー氏が手にしていたのが本物のパン・デピス。この時期、クリスマスマーケットの店頭にたくさん並んでいます。
今年もまた、最後に各地のクリスマス・イルミネーションを紹介していきます。

本日のクリスマス・イルミネーション
☆ トゥルーズ ☆

番組を見るには→こちらをクリック
*「フランス人のつぶやき」はしばらくお休みします。
この記事へのコメント
ロレーヌというとフランスのロレーヌ地方の事ですよね。ここは有名なロレーヌ行進曲がありますね。勇壮な行進曲で私のブログの(1)の行進曲集に収録してあります。
行ってみたい所です。
ロレーヌ行進曲、フランスの軍楽隊で必ず演奏されるそうです。さしずめ日本の軍艦マーチでしょうか?
これからもどうぞよろしくお願いします。^^/*
ニースのマセナ広場もクリスマス市が出ているようです。今の時期フランス中クリスマスで華やぎますね。
子供たち可愛かったですね。ここの子供たちは、12月は2回もプレゼントがもらえることになります。本物のパンデピスはかなりの量の蜂蜜も入っているので甘いですが、あの聖ニコラのはどうでしょうね?ユーロ危機とは言うものの、この時期、フランス全土がクリスマス一色のようですね。
私も同様です。TF1の番組の最後で、クリスマスソングをバックにこの映像が流れると、ああ師走だなと思います。