新学年・新入学 その4 〜 イタリア 〜
前回、フランスの新学年・新入学の様子を紹介して終わったシリーズですが、その後、TF1がその他のヨーロッパ諸国について取材をしていました。その中から、イタリアとイギリスについて紹介します。まずはイタリアから。
下記ウィンドウの▶をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年9月15日に放送)(▶をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
新学年の始まりはフランスより一週間ほどあと。その分、準備にも余裕があります。
文房具や教科書などを事前に買いそろえておくようです。この辺りはフランスと同じ。
ただ、フランスでは2月と11月に長期の休みがありますが、イタリアはないそうです。
新学年が始まるこの時期、街には教科書を売る出店があちこちにできます。
男の子が教科書が15冊くらい必要だと言っていましたが、どうやら節約のために中古の教科書を購入してすませる人がそれなりにいるようです。
あるお父さんは通常の半分の費用で済んだと言っていました。このあたりは日本人よりイタリア人の方がずっと現実的ですね。
さて、学校の始まる日の朝、TF1が取材に訪れたお宅では朝食の真っ最中。
トースト用の道具がちょっと面白いですね。そして、キッチンの壁にかかっていた包丁の数。かなりありました。
それはさておき、このお宅の子供が通うローマの学校では、2種類の時間割があります。
一つは、始業から午後1時頃まで5〜6科目の授業を受けたら帰宅するパターン。昼食はこの後に各自食べることになります。
1時過ぎまでお昼を食べないで勉強となるとお腹が空きそうですね。そのために、朝食はたっぷり取るそうです。
もう一つは、その後も授業を受けるパターンです。
この場合、午後1時半くらいに、希望者は学校給食を食べることができます。映像に登場したどろどろの料理はなんだったのでしょう?
先生のお話によると、午後の授業は、演劇、ラテン語、中国語などの選択科目から自分の勉強したいものを選んで授業を受けるそうです。また、遅れを取り戻すための授業もあるとか。
全体にフランスと似ているそうですが、フランスが筆記に、イタリアが口頭に、より重点を置いているところが違っているそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、息子のために美味しいケーキを焼いた。すると息子が言った。『美味しいから食べろと言われるものには気をつけたほうが良い。給食と同じさ』」
VDM (Vie de merde)より
この記事へのコメント
かなり賑やかな場所ですね。
教科書のリユースは教科によってはできると思います。
国語などは特に。壁面の装飾や壁紙などに視線が行ってしまいました。
おしゃれですね。
日本の場合は、公立学校は義務教育の間は無料配布ですね。教科書会社は安定経営。このご時世ですから、リユースを考えたらいいと思いますね。因に、フランスもイタリアも同じように授業料はただですが教科書は有料です。
コロセオが日常の場面に出てくるのがなんとなく面白いですね。でも、考えてみたら住んでる人にとっては普通のことなんですよね。今回は、都会に住むイタリア人の日常もちょっとだけ見させてもらいました。
給食というのはどこの国も美味しいとは限らないみたいです。でも日本のは昔に比べるとだいぶ良いとか......。
たぶん一科目40分とかそんなもんじゃないですかね。イタリアは歴史を学ぶのが大変そうな気がします。何しろ紀元前から壮大な歴史が始まりますし。