ゴーギャンの新作みつかる???
1995年、フランス西部の都市ナントでブドウを栽培しているミッシェルさんは、近くの町サン=ナゼールで開かれたオークションで、あるパステル画を購入します。絵が欲しかったわけではなく、むしろその額縁に魅かれたのでした。価格は50フラン(1,000~1,500円ほど)。
まずは科学的な検証の結果、色調はゴーギャンの他の作品とまったく同じ。
使われている紙やパステルの染料を分析した結果、確かにゴーギャンが生存中に使っていた20世紀初頭のものと同じと判明。
この化学分析を行ったジョゼさんは、化学的見地からも技術的見地からも、これは本物のゴーギャンの絵だと言います。
一方、かつて古い絵画の修復を手がけて来たシルヴェンヌさん、さすがにパリ高等裁判所に登録されている専門家だけあって慎重ですが、よくできた構成で、色使いも面白く、革新的で、誰にでも描ける絵ではない。ゴーギャンのサインがなかったとしても、なかなかの作品とのこと。
よって、これからさらなる調査を行うべきとおっしゃっていました。
さらに、この絵が本物ではと思わせる事実がみつかりました。
パステル画の端にPGOと書かれてあること。ゴーギャンのもう一つのサインです。
このサインは、特にタヒチ時代の絵によく使われているそうです。
マルキーズ諸島のヒバオワ島に埋葬されているゴーギャンに思いを馳せながら熱く語るミッシェルさん。パステル画は本物と信じているそうですが、真贋が分かるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。
仮にこれが本物だとすると、数百万ユーロはするとか。
因にこの方、ミュスカデのワインを作っていらっしゃるようです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、息子と携帯メールで連絡を取った。何回かやり取りをした後、最後に次のようなメールを受け取った。『あなたの息子さんにメールを送るのを止めてもらえますか?携帯は没収されました』メールには“教師”の署名がついていた」
VDM (Vie de merde)より
この記事へのコメント
もし本物だとすると、世界的なニュースになりますね。
そうなると、ミュスカデのワインどころではなくなってしまうでしょうね。
TF1はこの件に力入れてるみたいです。
本物だったら大きなニュースになりそうですが、本物と断定するのはかなり大変でしょうね。素人目にも作風が違うのが分かりますし、いろいろ考えると謎だらけ。でも、本物だったらいいなと期待してしまいます。本物だったらワインのラベルとかに使われそうですね。
このフレーズ、個人的にものすっごいツボに入りました(笑)。岡本太郎を知らない日本人みたいなもんでしょうか。それにしても売っていた人が全く気が付かなかったとは!今頃相当悔しがっているでしょうね。
印象派からフォビズムやキュビズムに変遷していった美術史に残るフランスの輝かしい時期に登場した異才を知らないとは!><
これが本物だったら、元の持ち主はかなり悔しいと思いますよ。1000円が数億円になっちゃいますから。