冬のあったかスープ その5 〜ブルターニュの海鮮スープ〜

 シリーズの最後は、ブルターニュの伝統料理。

 今回は、民宿の女将が作るスープを訪ねてブルターニュ地方の町へ。

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コトリアード
(Cotriade)
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 ブルターニュと言えば海の幸。

 このスープは南仏のブイヤベースのブルターニュ版です。もともとは猟師さんの料理なので、港によって調理法は様々。今回はその一例です。上記の写真をクリックして番組をご覧ください。

 まずは食材を求めて港の魚屋さんへ。その日の水揚げによって何を使うか決めるそうです。

 今日は、四種類の魚(merlan、merlu、lieu、サーモン)、エビ(langoustine)、ムール貝、海のアーモンドという名前のついた貝(amand de mer)を使います。また、オレンジ色のサーモンは、白身魚ばかりのスープに彩りを添える役割も果たします。

 まずは煮汁を作ります。バターを溶かした鍋に、玉ねぎなどの野菜を入れ火を通し、ブーケガルニ、辛口の白ワイン、水、布に包んだ魚のあらを加えます。さらに、数種類のスパイスをブレンドしたものを入れ、約30分ほど煮込みます。スパイスは、赤唐辛子、クローブ、ナツメグ等々。出汁が出たところで魚のあらを取り出し、柔らかくなった野菜はこし器でつぶしてしまいます。

 こうして出来上がった煮汁に、具となる魚や貝を入れ15分ほど火を通してできあがり。貝やエビは事前に火を通しておくようです。

 ガーリックトーストを一切れ入れたスープ皿に、熱々のスープを取り分けます。

 魚と貝やエビの味が一つになって、味わい深い味になっているそうです。

 

******** フランス人のつぶやき *******

「私は幼稚園で先生をしています。今日、お昼を子供たちと一緒に食べました。子供たちに、もう赤ちゃんじゃないんだからこぼさないように食べなさいと言った瞬間、私がスープ皿をひっくり返してしまいました

[もうやだ~(悲しい顔)]


VDM (Vie de merde)より

この記事へのコメント

2011年01月16日 21:42
carotte さん、こんばんは。
Cotriade について以前、調べたことがあります。
使う魚介も様々、調理方法もいろいでした。
漁港 (浜)ごとにいろいろなCotriade があるんですね。
2011年01月16日 23:12
wattanaさん、こんばんは。
どうもそのようですね。
今回の料理については、あのスパイスの全容が知りたいです。番組の中ではフェードアウトしてしまって、途中から聞こえなくなるんですよ。
2011年01月17日 01:02
お鍋の大きさに対して、中に入れる具の量がかなり
多いですね。驚きました。スープが美味しそうなのに…。
出汁が出てとても美味しそうです。
寒い季節はやはり具たくさんのスープがいいですね。
先日のネギスープ、真似してみようと思います。近々。
2011年01月17日 12:06
nice!押せました♪
ブイヤベースに入れる魚は、その時の水揚げ次第なんですね(^_^;)
2011年01月17日 18:54
carotte さん、こんにちは。
よく利用する名古屋市内にあるフランス料理店(ビストロ)で Cotriade を今日のお昼に食べました (ランチコースの主菜として選択)。使用していた魚介は、鯖、エビ、ムール貝です。激しい雪が降った東海地方、とても寒いので、前菜もスープ (野菜スープ)にしました。残念ながらポロネギは使っていませんでした。
2011年01月17日 21:28
orangeさん
スープと言っても、具を食べる方が主ですね。
スープに浸しながら具をいただくわけです。
ネギじゃがスープはおすすめです。あんな乱暴な作り方なのに、すごく美味しいスープに仕上がります。
2011年01月17日 21:31
soraaneさん
nice!いただきました!
そうです。その日の魚しだい。
嵐で船が漁に出られない場合もあるので。
ということは、冷凍の魚は使わないってことですね。
2011年01月17日 21:37
wattanaさん、こんばんは。
ええっ、Cotriade召し上がったんですか.....うらやましい。
そう言えば、予報ではあちこち雪になると言ってましたね。東京は大丈夫でした。とは言え、かなり冷えました。ここまで寒くなると、やはり温かいものが食べたくなります。