フランスのお墓参り
ヨーロッパは昨日で夏時間が終わりました。今日からフランスとは8時間の時差になります。
今日、11月1日がその日です。しかも、お墓にお供えする花は菊。昔、パリに住んでいた頃、この日の前後から、モンパルナス墓地の出入り口にお花屋さんが菊を並べているのを見て、なんだろうと不思議に思っていました。

そもそも11月1日は、カトリックでは諸聖人の日で、有名無名を問わずすべての聖人をお祝いする日です。フランス語ではトゥッサン(Toussaint)と言いますが、tous les saints(すべての聖人)が語源です。ちなみにアメリカで大々的に行われている「ハロウィン」はこれの前日10月31日。そして、トゥッサンの翌日は「死者の日」。フランスでは11月1日の前後からお墓参りが始まります。

この時期、集中して菊が売れるそうです。大きな白菊を供えるのが伝統ですが、最近では小ぶりのカラフルな菊も人気があるそうです。霜にも強く、長持ちするので好まれているようです。
映像は→こちら
同じ菊でも供え方が日本とはちょっと違っていました。
この時期の花としては菊は一番安く、一束6€足らずから、ものによっては最高で15€ほどだそうです。菊ではなく他の花を供える人もいるようですが、映像を見るとやはり菊が一番多いですね。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、昔の親友に会った。近況を尋ねてから、「お母さんは?」と言った瞬間、彼の母親が数年前に亡くなっていたことを思い出し、なんとか取り繕うとしたのだが、出た言葉が『相変わらずお墓に?』だった」
VDM (Vie de merde)より
この記事へのコメント
いうカトリックの祭事の日で、お墓参りの日です。
お花、針葉樹で作ったリース、キャンドルなどを墓地に
持って行きます。雪が積もる前に墓所の手入れをするのも目的でしょう。
つぶやき…気まずさが伝わってきます。
「相変わらずお墓に」いらしゃらないとちょっと怖いです。
ドイツも同じなんですね。heilingenあたりが聖者でしょうか?
本格的に冬に入る前に、お墓をきれいにしておくみたいですね。
はい、お墓でじっとしていてもらわないと.....です ^^;
それだとお墓の中で暴れ回っているような.......。^^
・・・この新書、買っただけで、ほとんど読んでいませんでした。‘フランス料理’、‘フランス’、‘パリ’が本のタイトルに入っていると、手当たり次第に買っていた時期があるので、その時期に買った新書だと思います。
面白そうな本ですね。
お墓の飾りというのは、あの墓石にのせてある故人の写真入りの立てとかそのあたりの飾りでしょうか?お墓を見て回るのもそれなりに面白いですね。家みたいなお墓もあり、ちょっと不気味だったりします。
墓石の上の陶製の花、肖像写真などさまざまなものが飾られていると書いてあります。菊の花については、 ~トゥサン(万聖節)には、お彼岸のようにみんながお墓参りをしますが、そのとき供えるのは日本と同じように菊の花。ただし切り花ではなく鉢植えです。~ との記述があります。
パリで泊る時はほとんどモンパルナス辺りのホテルを利用しましたが、墓地へ行ったことはありません。この新書 「路上観察で歩くパリ」を読んだだけでは墓地のイメージがわかなかったと思いますが、TF1の映像をもう一度見直して、なるほどと思いました。
菊をお墓に供えるというのにちょっと驚きました。
で、フランスではお呼ばれした時に持って行く花に菊は厳禁だそうです。日本でも同じですね。
鉢植えをお供えするせいかどうかは良く分かりませんが、お墓の回りに菊の葉が生えています。白い粉をかぶったような葉。お墓と言うとこの葉っぱを思い出します。