フランスの地方都市 〜 ディナン 〜
村より少し大きいフランスの地方都市を紹介します。
ディナン
(Dinan)

パリ→ディナン(列車とバスを乗り継いで約4時間)
英仏海峡に流れ込むランス川を内陸部へとさかのぼった丘の上に、城壁に囲まれたディナンの町があります。


ランス川の船着き場 坂を上って町の中心へ
この町が最初に書物の中に登場するのは1040年。その頃から丘の上にお城があったそうです。本格的に城壁が作られたのは13世紀になってからのことでした。
町で最も古い通りがジェルズアル(Jerzual)通りです。12世紀頃から商業の要所だったため、この坂道を多くの荷車が行き来していました。ランス川を航行する船で運ばれ、岸辺の倉庫に置かれた荷物を、商人たちが荷車に乗せ牛や馬に引かせながらこの坂道をのぼり、町の中心へと運んで行ったそうです。かなり急な坂道ですから、牛や馬も相当大変だったろうと思います。この往来を緩和するために高架橋が作られたのは1852年になってからのことでした。そして、1879年に鉄道が開通します。
映像は→こちら
この通りにあった昔の店はしだいに姿を消して行ってしまいましたが、30年ほど前から、様々な職人やアーティストが工房を構え始めたことで、昔と同じように商業都市として活動を続ける中世の面影を残した町になっています。
興味と時間のある方は下記のビデオもご覧ください。
この記事へのコメント
映像でゆくりと旅行気分を味あわせていただきました。
見かけは狭い川ですが、船が航行できるんですね。
石畳の露地を拝見していて、なぜか映画「ショコラ」の
ワンシーンを思い出しました。
ドイツとは共通点はたくさんありますね。
「ショコラ」の舞台はフランスの小さい村でしたよね。確かロケ地がブルゴーニュかなんかだったような.......。
フランスの地方には魅力ある町が多いですね。
ディナンはいらしてなかったんですね。
本当に地方の町や村が次から次に番組に登場してきますね。しかも、それぞれ個性があります。そして夏は人口がはね上がるところがやたらあります。やはり長期のバカンスをとるお国柄でしょうか?地方に経済効果をもたらす仕組みができているのかもしれません。